喧嘩 ﾘｸ* ページ43
「ん、もしもし…うらたくん？」
気がついたら机に伏せたまま寝てしまっていて、眠りにつく前に自分で最大まで上げたくそでかい着信音で目が覚めた。
うらたくんからの電話で、珍しいなと思いつつ欠伸をしながら応える。
『……Aすごい高熱で俺んち倒れ込んで来たんですけど、何かあったんスか』
「え？」
いつもより少し低いうらたくんの声にハッとさせられる。
寝ぼけた頭にAとの喧嘩のシーンが流れ、鈍器で殴られたような衝撃が走った。
『さっきインターホン鳴って出たらAがいて、「急にごめん」って言ってすぐふらついたからばって手出したらすごく熱くて、熱計ったら38度超えてて』
「ま、じ」
だからあれだけ言ったのに、というよりなんで止めなかったんだろうという気持ちの方が大きかった。
『とりあえずベッドに寝かせて、話聞いたら打ち合わせした帰り限界が来て、俺ん家に近いとこでやってたからこのままだとやばいと思って来たって言ってましたよ』
「ごめん、今から行くわ」
『もう寝ちゃってるんで、明日でもいいっスよ。』
そう言ってうらたくんは少し間を置いて、
『……喧嘩でもしたんですか？』
と少しため息混じりに言った。
「なんで？」
そのあまりの鋭さに驚いて、一瞬声が出なかった。
『や、いつもなら誰よりも先にそらるさんがAの体調悪いの気づいて、Aを一人にさせることなんてないのになーって思って』
「……今朝ちょっとだけ言い合いになっちゃって」
『だと思いました』
『A起きたら連絡するんで、迎えに来て上げてくださーい』うらたくんは少し笑いながらそう言って電話を切った。
まふまふもそうだけど、なんか周りにいる人達ほんとに俺らの喧嘩事情に鋭いななんて呑気に考えながらも気がつけば家の救急箱から風邪薬出してる自分にほんと心配症だなと呆れる。
...
「迷惑かけてごめんね、うらたくん」
「全然いいですよ。なんかAに会ったの久々な気するし」
Aが家から出るのを待ってる間、うらたくんと話す。ちゃんと冷えピタ貼ったりとかしてくれたみたいで、さすがだなと感心。
「早く仲直りしてくださいね」
「んーわかった」
「任せましたよ、お兄ちゃん」
「いじんな(笑)」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Twitterのお題箱にて頂いたリクエストでした。
ありがとうございました！！
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猫のまほーつかい２(プロフ) - いつも見させてもらっています。Twitterフォロリク送らせてもらいました。これからも更新頑張ってください！！ (2020年3月4日 13時) (
レス) id: 8871c3985e (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - うわああああああNoelちゃんおたおめええええええええ（近所迷惑） (2019年12月25日 12時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - Noelちゃん、お誕生日おめでとうございます！ (2019年12月25日 2時) (レス) id: adc86d3e7c (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - Noelちゃん誕生日おめでとうございます (2019年12月25日 1時) (レス) id: 05c2c2a157 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - Noelちゃんお誕生日おめでとうございます！！ (2019年12月25日 0時) (レス) id: 7688d1030a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2019年10月15日 0時
