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ここはJリーグ会館。
新一を覗いたみんなで、サッカーを見るためにやって来ていた。
「それにしても、良かったの?」
『ん?何が?』
「あなたのことなら、工藤くんと一緒に事件のことを調べたがると思ったんだけど」
『…気になるけど、だけど、…』
私が居ない方が、きっと新一は事件の捜査も捗るだろう。
『…邪魔したくないんだもん』
「……なんて顔してるのよ」
私の隣に座っている哀ちゃんは小さく微笑むと、私の目をじっと見たまま口を開いた
「彼は邪魔なんて思ってないわ。…大事なのよ、あなたのことが」
彼女の言葉に、この間の新一の言葉が頭に浮かぶ。
いつも守ってくれる新一は、いつも助けてくれる新一は、…
『…そうかもしれないけど、』
私だって隣に並びたいんだよ。
モヤモヤするのを感じながらモニターに目線をあげると、ちょうど比護選手がゴールを入れたところだった。
会館内では残念そうな声が重なる。
もちろん子供たちもガックリと目線を落とした。
「ああ、わしもなんか食べたいなぁ…」
そんな中、お菓子を食べる元太くんを見ながら、哀ちゃんの隣に座っていた博士が物欲しそうな顔で呟く。
…お菓子はカロリー高いから哀ちゃんにダメって言われてるんだっけ。
「少しならいいわよ」
「え!それじゃあ売店へ…」
…あ。今さっき比護選手がゴール決めたから哀ちゃん機嫌良い。
なんだか微笑ましくて口角が上がったのも束の間。
『…あれ、比護選手が───』
モニターの向こう側にいる比護選手が地面に座り込んでいる。
「倒れちゃいましたよ!」
「大丈夫かな…」
「比護は交代かよ…」
足を痛めたらしい比護選手は降板。
心配そうな表情を浮かべている博士も「まぁ、できる選手ほど狙われるからのう…」とモニターを見た。
「…やっぱりダメ」
「ええ…」
『…どんまい博士』
腕を組んですっかり気分が下がってしまった哀ちゃんは立ち上がろうとしていた博士のことは見ずにそう吐き捨てた。
…私は哀ちゃんの味方なので何もできません。
ごめんね博士。
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ぱぴこ(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しい限りです!!ぜひこれからもよろしくお願いします! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - おおおお毎回お話が面白すぎて毎日楽しみです!頑張って下さい! (2019年5月22日 18時) (レス) id: fc9bd81442 (このIDを非表示/違反報告)
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