番外 後編 ページ34
Aを苛めるごとに、どんどん愛らしく感じてくる。
実を云うと、何も憤慨することもないのである。
只、Aの反応を楽しんでいた。と言う事になる。
今日は雨だった。
大体ポートマフィア内にいるので、任務でもない限り、外に出ないんだから天候など関係ないのだが、
今日はAちゃんが緊急任務で此処にいない。
居れば罵声の1つでも浴びせてやろうかと思ったが、生憎任務中であろう。
『失礼します。Aです。』
やっと帰ってきたよ。
冷たい態度を取ろうとして、顔を整える。
次の瞬間、私は眼を見開いた。
苛めてやろう。などの感情も凡て忘れてしまうほどに。
雨に打たれ濡れていたそのシャツは、透けて、中の下着が覗き、髪は確りと濡れ、17歳とは思えないほどの色気を漂わせていた。
『Aちゃん。此方に来給え』
「ひゃ…はい…」
びくびくと怯えながら此方にくるA。
嗚呼。なんていじらしい。
「びしょ濡れじゃあないか。疾く着替えないとね。」
『い、今すぐに__』
待ちなよ。と私は彼女の細い腕を掴み寄せた。
「私が着替えさせてあげよう。」
『っ!?だ、大丈夫ですっ』
それを無視しシャツの釦を外し、はだけたそれをするりと落とすとAの白い肌が露わになる。
恥ずかしそうに躰を隠す彼女の手を少々荒く退けて、噛み付くように接吻をした。
『うぁ…あ…ん…はぁ…』
「そんなだらしない声を出して。駄目だよ」
彼女の白い手に歯を立てる。忽ち其処は赤くなり、独占痕が現れた。
「偶には。できない部下を厳しく教育することも必要なんだよ。解るね?」
彼女はこくりと頷く。
「では私から1つの任務を与えよう。私の此処に痕。付けて。」
『!?無理です!できません!!』
「やれるな?」
『っ……』
一歩間違えれば襲ってしまっていたかも知れないが彼女に付けられた首筋の小さな痕を愛しむようにして私達の夜は明けた。
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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時