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67話 ページ26

銀時side


「私も…銀時が好きだよ…。ずっと、ずっと前から。」


俯き、照れた様子でAは言った。

「…そうか。…ありがとう。」


Aの頭を軽く撫でる。


冷静を装いつつも、心臓バクバクだ。

言うつもりは無かった。将来的に言わないとかではなく、タイミングの問題だ。普通なら、問題解決したあとだろう。

だが、口からポロッと出てしまった。1人にさせたくないその一心だった。


「なあ、銀時…。」


Aが顔を上げたかと思ったら、すごく不満そうな顔をしていた。


「お前、昔私の告白断ったじゃないか…。そっから心変わりしたのか…?」


…告白????


「お前俺に告白したか…??」


「したよ!戦争の時に…!!」









「……あれのこと?」








〜過去回想〜

銀時side




「おい!酒もっと持ってこい!」

なんて声がそこら辺から聞こえる。

なんてったって、今日は天人に大勝利をしたのだ。仲間たちも気分よくみんな酒を飲む。


そんな中、そこら中を走り回るAを見つけた。


Aは戦争に参加させなかった。女だし、刀を振るわせたくなかったからなどの理由からだ。…半分は俺が心配だから。



しかし、Aは戦争には出ないが、着いてくると言って聞かず、今は食事の準備やら怪我人の手当などをほぼ1人でこなしていた。

だから、今そこら中を走り回っているのだ。至る所に酒を注いで回り、食べ物が無くなったら用事して…。


…要するに俺は、ほとんど構ってもらえてない。



少し…いや、かなり拗ねている。



そんな感じでAを見ながら、1人で酒を飲んでいた。…べつに友達がいないわけではねぇぞ。辰馬はなんかうるせえし、ヅラはもう酔っ払って寝てるし、高杉はここにいない。

だから1人でいた。



ベロベロになるほど飲みたい気分でもなかったので、ゆっくりと酒を飲み続けた。









…そして、気づいたら周りから寝息しか聞こえなくなった。



「あれ、銀時まだ起きてたんだ。」


そんな声がして上を見上げると、Aがいた。


「おー。まだそんな飲んでねえからな。」

「そっか。…じゃあ、私も一緒に飲んでいいか?」


Aが酒を飲むのはまあ珍しいので、驚きながらも近くにあった新しいコップを用意し、Aの分を注いだ。

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銀羅(プロフ) - 凛さん» 長い間、お待たせしました!何回も読んでくださり本当ありがとうございます!なに書こうか、考えがだんだんまとまり出した感じがしてるので、また頑張ります! (2020年11月20日 17時) (レス) id: a7867cf727 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新凄く嬉しいです。何度も何度も読み返してはずっとお待ちしておりました。先の展開とか、行き詰まるとやる気なくしますよね。けどこれからも更新お待ちしております、頑張ってください! (2020年11月20日 0時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 頑張ってください!続き読みたいです! (2020年3月26日 1時) (レス) id: e1da7af444 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とっても続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 8be7be3569 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます!!更新頻度は遅くなると思いますがよろしくお願いします!! (2019年10月15日 0時) (レス) id: d2e8927ad9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀羅 x他1人 | 作成日時:2018年9月22日 21時

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