変質者を見る時は大体みんな同じ目付きになる ページ2
何が起きているのか、状況を把握するのには、たった一時間じゃまるで足らなかった。
(....なにが、な、なにが........起きたと言うの......)
黒ビニールのはち切れそうなほど肥えたゴミ袋たちの上で、ただ呆然と空を見ている状況だった。
その空は、空であり、何の変哲もない空に変わりはないのだが、
ついさっきまでを考慮するのであれば天変地異といえるほど変哲な空である。
なんせ、今さっきまで土砂降りの雨雲に覆われていた空が
たった一瞬でこうも晴れやかに、しかも夕暮れの朱色に変わったのだから。
(おかしい.....おかしい....)
理解に苦しむだけで何一つ状況が把握できないのは本能的にも危機を感じていた。
(とりあえず、ここを出よう。)
いつまでもこの状態じゃ何も始まらない、と、山積みのゴミ袋に埋もれつつも必死にもがきながら脱出を試みる。
あと少しで足が地に着くというところで、訝しげな鋭い視線を向けられていたことに気付いた。
足の着地点の先に何やら黒いブーツのような影が。
恐る恐る顔を上げようとする私に、その人は躊躇なく声を掛けてきた。
「お嬢さん、そんな所で何やってんの。」
羞恥心が湧き出した勢いで顔を上げると、
そこには白い天パが印象的な少しパッとしない成人男性が、
変質者を通報する5秒前のおばさんのような目付きで私を見ていた。
迂闊に個人情報を漏洩するのは危険なので気を付けよう→←ぷろろろろ〜ぐ
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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時