身体は柔らかい方です ページ29
・
先に動き始めたのは男だった。
真っ向からこちらに突っ込んでくると、その拳が私の顔目掛けて振りかぶられる
『…ちょ…っ、』
え、いきなり女の子の顔狙うのはなくない！？とそいつの神経を疑いつつ上半身を反らせてそれを避けると、床に手をつき男の顎を蹴り上げる
「、が…っ…！」
相手が呻き声を上げ怯んだ瞬間、すぐに脚を掬い体制を崩すと、その喉を押さえつけるように馬乗りになる
「っ、…」
『少しでも動いたらこのまま喉を潰します。死にたくなければ降参してください』
今までは足を引っ張ってばかりだったが、仮にもイルミさんの特訓を受けて来ているわけで
『…あなたが勝手に殺し合いを提案しただけで、本来の目的が足止めなら、別に降参したってお互い問題はないですよね？』
このくらいの相手なら、さほど手間取ることもないのだ。
『さあ、どうしますか？』
グッ と、手に力を込めれば
数秒睨み合った後
「……クソ…っ、わかったよ、降参すりゃいいんだろ」
思ってたよりもかなりあっさり発されたその言葉に、『え、は、はぁ…』と、むしろこっちが怯んだ。こいつにはプライドってもんがないのか
『こ、降参、で良いですね？』
「ああ！降参だよ降参！わかったらさっさとこの手を離しやがれ！！」
『ちょ、そんな大声ださないでください』
開き直って怒鳴り散らす男に なんなんだこの人…なんて思いつつも手を離して立ち上がれば
『っ、いたっ…！』
突然、足首に鈍い痛みが走った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 331人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (
レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - まぶぴちょこさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです、頑張ります…！！ (2021年11月28日 12時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - 話がとても面白くて、一気に読んじゃいました！続きちのしみにしています！更新頑張ってください🙇 (2021年11月27日 22時) (レス) @page35 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆら | 作成日時：2021年8月27日 18時
