戦力外 ページ25
・
『__っ、あぶな』
ガラガラ と崩れ落ちて行った足場を一瞥し、慎重に次の一歩を踏み出す
_____先程通った木の扉の先は、進めば進むほど細くなっていく足場があるのみで
足を踏み外せば即奈落行き。そんな道だった
今までは何とか進めていたのだが、約10cm程に狭まってしまった岩の足場は、少し体重をかけただけで崩れ落ちてしまうほど脆くなっていて
『___うわっ…!!__っ、』
「ねえ、何回死にかければ気が済むの」
『す、すみません…』
さっきから落ちかけては首根っこを掴まれ、落ちかけては掴まれの繰り返しなのだ
私に前を歩けって言ったのはこのためだったんですね！
「……キミ、もう何もしなくて良いよ」
『え？』
首を離されたかと思えば、突如告げられたそんな戦力外通告
『ど、どういうことですか…？』後ろを振り返ると、そのまま地面から離れた足と
『…ちょ…っ、!?』
ぐるり と回転した視界
・
『………あの、これは一体』
「キミのペースに合わせてたらいつまで経っても着かないから」
私をお姫様抱っこ、
…ではなく俵担ぎにしたギタラクルさんの肩の上で『でも、これじゃあ二人分の体重が一点にかかっちゃいますよ』と口を開けば
「地面が崩れるより早く進めば平気だよ」と
『…』
一見理にかなっているようで、実際の所かなり無茶な発言であるそれに
…もしかしたら、私はここで死ぬのかもしれない。
なんてことを思いつつ、逆さまに見える世界から深い穴の底を見つめる
『…この穴って、このまま落ちたら____っ、』
どうなるんですかね。と言おうとした
その瞬間
突如吹きつけてきた強い風と、変な浮遊感
あまりにも急に起こったその出来事に
…え？今何が起こってんの？と
現状が全く把握できない私であった。
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不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (
レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - まぶぴちょこさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです、頑張ります…！！ (2021年11月28日 12時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - 話がとても面白くて、一気に読んじゃいました！続きちのしみにしています！更新頑張ってください🙇 (2021年11月27日 22時) (レス) @page35 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆら | 作成日時：2021年8月27日 18時
