マフィアに買われた【旧双黒】

拾参 ページ14

それから少し経ったある日の昼



わたしは太宰さんにこの前の青いものの正体を尋ねた。




『太宰さん、この前の中原さんに触れた時に出た青いものは……？』

「あれはね、なんだと思う？」

『触れたらあの赤い痣が消えていたので、異能力？なのでしょうか』

「正解！ あれは私の言うの異能力 人間失格 だよ。私の異能力は触れた相手の異能力を解除できるんだ」




なるほど、と心の中で呟く。 しかし異能力が異能力を解除するというのはとても強いのではないだろうか？

だから組織の中でも上の方で私を買いに来れた…のかな。というのが私の予想であった

だがそれを考えていてもなにも変わらないのでとりあえず今のことを考えることにした

もう帰ろうと思った矢先太宰さんが私のことを引き止めた





『どうしたんですか太宰さん？』

「折角Aちゃんと会ったんだ。君に会わせたい人がいる。 ついてきてくれ」




わたしは頷き、太宰さんの後を追った。

私に会わせたい人とは一体誰なんだろうか？中原さんには会ったし上司？さんにも会った

太宰さんから他人の話はあまり聞かない。考えれば考えるほど、ますます疑問は募るばかりだった







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