【短編集】彼らの色に染まらない？【合作】 (ページ7)

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黄色の君が眩しくて。(らいが担当)※死ネタ注意ページ7

先生「余命は,,,本日です。
　出来る限りの手を尽くしましたが、これ以上は,,,」

A「,,,いえ。ありがとうございます。
　ここまで生きさせてくれて。」

私は、癌だ。
ずっと前にかかっていて、ずっと入退院を繰り返し、
癌と戦ってきた。
だけどそれの戦いも今日で終わり。
私の敗けで,,,

先生「それが医者の仕事ですから。
　今日は、自由に過ごしてください。
　人生最後の日を楽しんでください。
　普通だったら、ダメですが,,,ね。」

A「え！いいんですか！
　ありがとうございます！」

そう言うと私はすぐにスマホをだし、とある人に連絡した。
その人は、ぺいんと。私はぺんちゃんって呼んでる。

ぺんちゃんとは中学からの仲で、ずっと仲良くしてた。
だから、心配かけたくなくて私の病のことは秘密にしてた。
一番信用できるけど、一番心配かけたくない人。

でも、最後ぐらいはぺんちゃんと最後の思い出を作りたくて。

するとすぐに、ぺんちゃんから返事が来た。

pe[もちろん！今日の,,,一時からだったら話せるから！
　いつもの公園な！]

一時,,,このあとすぐじゃん。

そう思い私はすぐに外へ出て公園へ駆けた。
病院から約20分の場所にある公園。
私は約束の一時から5分過ぎたころに公園に到着した。
そこには、ぺんちゃんがいた。

pe「お！A！来たな！
　こっち！」

そう言って私を引っ張る。
そのときに見せるぺんちゃんの笑顔がまぶしい。

pe「で、何で呼んだの？」

A「,,,ぺんちゃんと最後に話がしたくて。」

pe「最後？
　まあいいか！そういえば前の撮影で死神君とさ―――――――――――。」

～10分後～

pe「ってことがあったんだよ！」

A「へ、へぇー！そうなん、だ。
　ゲホッゲホッ。」

pe「A大丈夫？
　辛そうだけど」

A「だいじょ、う,,,ゲホッゲホッ」

pe「大丈夫じゃねぇじゃん！
　今日は帰るぞ！
　また元気になったら話そう！」

”また”,,,か。
ぺんちゃん。私には二度と”また”は来ないんだよ。

そう心の中で呟きながら
私の腕はぺんちゃんに引っ張られその力で、私は立つことができた。
だが、ぺんちゃんが手を離すと私は地面に倒れてしまった。

pe「A！」

そうぺんちゃんが涙が出そうな目で私に言った。

どんどん私の視界は闇に包まれていき、
1時15分。私は二度と覚めない眠りについた。

最後に聞こえた声は”また会おう”のその一言だった