【短編集】彼らの色に染まらない？【合作】 (ページ32)

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【先生。ありがとうな。「希ver.」】　（ネオンムーン担当）ページ32

希Side

あれから。

らだ山…いやらだお先生はおらんくなった。

なんで、あいつらはらだお先生の事忘れているんや。

ロボロと俺しからだお先生の事は覚えとらんかった。

今日も、いや、今日でここにいるのも最後なんや。

今日、卒業式やったんやで？

ココに数年、来れんのやで？

だから、最後に祝ってぇや。

らだお先生。

俺、いっつも寂しいねん。

らだお先生がおらんとつまんないねん。

そんな生徒ほうっておいてええの？

先生、なんやろ？

なら生徒(俺)を助けてや。

rd「んー。ならしょうがないなぁ。」
『！！ら、だお、せん、せい。』

居ないはずの先生が

会いたかった先生が

元気そうな先生が

いて。

『なん、で、なんでおらんくなったんや！！』
rd「ごめんなぁ。」
『なんで、俺を置いていくんや！』
rd「ほんとにごめん。」
『なぁ！俺も連れてってくれや！！』

ﾊﾟﾁﾝｯ

いた、い？なんで、なん。

rd「それだけは、駄目だ。いくら先生でもできない。」
『なんでっ！おかしいやろ！』
rd「お前が死ぬだけで悲しむ人。たくさん、いる、だろ？」
『っ…』

そうや。あいつらの事かんがえとらんかった。
俺は、なんて、自己中なんや。

あいつらの事も考えなあかんやろ。

rd「だから、俺が今日一日いるからな。」
『っ、おん！！！』

〈数分後〉

俺らは校庭に来た。

まず、いつもの。やるかぁ。

『猿山ヘイヘイヘイ！！』
rd「あっ、こら希～！！！」
『チンパンざるぅ！！』
rd「だから、呼び捨てやめろって！！」

rd「はぁ、はぁ、はぁ…はえぇ。」
『なんや、もう年なん？w』
ra「違うわ！」

あれ、シッマ達が来とるやん。
どうしたんやろ。

kn「なぁ、お前、何一人で喋ってるん？」
ut「せやぞ。風邪でも引いたん？」

『…………。』
rd「どうしたんだ？ゾム。」
『俺、最初から知っとった。らだお先生が幻覚やって。
だけど、だけど、幻覚でもええから、らだお先生とおりたかった。

笑いたかったんや。』

rd「……………。なら、今度こそお別れ。だな。」
『おん。』

最後に鳥居に行く。

『らだお先生。今までありがとぉな！！！』

決めたんや。最後は笑顔で見送るって。
でも

『ﾋｯｸいや、や。やっぱり、ﾋｯｸ無理、やぁ。』

なのに、なんで涙、が。

rd「希。今までありがとうな。またいつか。な。」
　

もう、行かなあかんのか。
なら、俺は言わなあかん。

『先生、ありがとぉな。』