【短編集】彼らの色に染まらない？【合作】 (ページ2)

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ピンク色に染まらない？（ネオンムーン担当）（軍パロ）ページ2

ASide

『ロボロ様。失礼致します。』
rb「お、Aか。今日も働いとんなぁ。偉いな。」
『お褒め頂きありがとうございます。お食事の準備が出来ましたので、食堂に行ってくださいませ。』

rb「お、分かったわ。今行くわ。」
『では。失礼致しました。』

私はロボロ様の専属メイド。
ロボロ様は我々だ国の幹部だ。

凄いなぁ……。
そんなロボロ様に憧れて私は専属メイドに立候補した。

そしたら、見事専属メイドに採用された。
なんと、嬉しい事だっただろう。

そして、採用されてから数年。

憧れの気持ちの他に、好き。という恋心も懐いてしまった。

私は専属メイド。ロボロ様は幹部。

当然、この恋が救われる訳ではない。
だって立場が違うのだから。

あぁ、私が幹部だったら。と何度思っただろう。

幹部だったら、当たり前のようにロボロ様と話せて、当たり前のようにロボロ様と会えて、幸せだっただろう。

でも、そんな願いは叶わない。
叶わせてくれないのだ。

あ、ロボロ様を迎えに食堂まで行かなくちゃ。

『ロボロ様。迎えに上がりました。』
rb「また、来たん？そこまでせんくってもええのに。」
『私は専属メイドです。ロボロ様の身に何かないよう守るのが私というメイドの役目ですから。』

rb「はぁ………。やっぱりそうなんや。」
『ではいきましょう。』

やっぱりそうなんや……。
どういう意味なんだろう。

アハハ。こんな事考えても無駄だろうから止めよう。

この恋心は捨てよう。

いや、捨てなきゃいけないのだ。

さて、メイドの仕事を続けなきゃ。
まず、箒で床を掃くか。

ｻｯｻｯｻｯ

あ、そろそろロボロ様を、見に行く時間だ。
早く行かなきゃ。

rb「あ、A。Aが来たって事はもうそんな時間なんや。」
『はい、左様でございます。』

rb「あのなぁ…。俺、言いたい事があるねん。」
『何でしょう。何でも申して下さい。』
rb「俺、Aを好きになった………。みたいや。」

『！！………お気持ちは嬉しいですが、私とロボロ様はメイドと幹部という立場の格が違います。なので……』
rb「それでもや！！それでも……あかんか？」

『……私はロボロ様が好きです。』
rb「じゃあ、これでええやん。Aが幹部なるんや。」
『どういう、事ですか？』

rb「Aは戦闘力も考察力も充分にある。やから、幹部に推薦するんや。ええか？」
『……はいっ！』

神様。願いを叶えてくれて、ありがとう。