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幻影旅団 ページ5

ウボ「おいおい、誰だよそいつ。」



ノブ「まさか今回の目当てのお宝はこれだってのか?」



クロロ「ああ、当たりだ。


こいつは願いを叶えられる能力を持っているらしいからな。」



フィン「何でもか?!」



クロロ「ああ。何でもだ。」



少し皆の表情が明るくなったのが見てわかる。



シャル「でもさ、無条件で願いを叶えられる能力って少し怪しくない?」



コルトピ「どういうこと?」



シャル「何でも願いを叶えられるチート級の能力だったら競売側もわざわざ出品しないでしょ。


ということは、何かを代償にして願いを得られるというのが筋なんじゃないかな?」



クロロ「シャルの言う通り、そこは俺も少し気になっていた。


しかもそいつからはオーラが何も感じない。


故にこれは念能力ではなく、生まれつき持って生まれた能力だということが分かった。」



フラ「確かにな。こいつからはオーラのオの字も感じられねぇ。」



フェイ「少し触たら簡単に壊れそうね。」



シャル「ちょっ、フェイタン!


怖がってるだろ?」



横目で少女を見るとフェイタンと目を合わせずに俯きながら震えていた。



さっきよりも症状が酷くなっている。



クロロ「こいつの能力が念能力ではないとしたらスキルハンターで奪うことはまずできない。


こいつに直接能力を使ってもらう他ないというわけだ。」



コルトピ「でも代償が分からない今無闇矢鱈に利用するのは危険じゃない?」



クロロ「そうだ。だから、俺は直接こいつから聞きたい。」



と、団長は少女に近づく。



少女は俺のノースリーブの裾をギュッと握り、ブルブルと震えていた。



シャル「団長、怖がってるよ。」



クロロ「……かなり警戒されてるな。」



フィン「じゃあ女子軍団に任せやいいんじゃねぇか?」

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作者名:きなこもち | 作成日時:2021年4月16日 17時

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