私は貴方の飼い主よ

最強の姉14 ページ15

次の日、朝ごはんも一緒に食べて最後の稽古もいつも以上に頑張って初めて甚爾を2人で倒せた。
まぁ倒せたと言っても尻もちつかせただけだけど、それでも甚爾は頭を撫でてくれて褒めてくれた。
私のわがままで最後3人で写真を撮って、その後こっそりと甚爾を隠し撮りした。
バレて頭殴られたけど、その後ツーショットも撮らしてくれたし、やっぱり甚爾は優しいね。
その場で写真を現像させて、別にいらねぇとか言う甚爾に写真を無理矢理持たせた。
そしてとうとうさよならの時間が来た。
悟と一緒に門の前で甚爾にさよならをした。
最後だから頑張って泣かないように頑張ったけど、やっぱり無理だった。
溢れてくる涙をどうやって止めたらいいのか分からなくて、ここまでガチ泣きした私を初めて見た悟は戸惑ってたけど、手を握ってくれた。

「お前、泣き顔ブッサイクだな」

『ざいごなのにﾞ、ぞんなごどいﾞうﾞの？』

「何言ってっかわかんねぇよ」

そう言って甚爾は雑に頭を撫でて車に乗ってしまった。
禪院家はクソだからお迎えに来なかったから私の側近に送るよう伝えたんだけど、大丈夫かな。
まぁもしなんかしたら締め上げるだけだけどな。
殺気を込めて睨めば、側近は顔色を悪くして甚爾を一切見ずに出発した。
小さくなっていく車を見えなくなるまでずっと見続ける。
あぁ、本当に寂しいなぁ。

「高専までに女子力上げないとな」

『うん』

「ま、姉さんならすぐなれるって。俺と双子なんだし容姿は問題ねぇし」

『きっと悟もとってもかっこよくなるんだろうね』

「どんな感じに？」

『えー…んー、めっちゃイケメンで声とか最高で身長190越えしてて最強の呪術師になってる』

「なんか細すぎね？しかも190越えって…俺自販機よりもでけぇじゃん」

『絶対になる！悟は世界一イケメンになる！』

「へー、甚爾じゃねぇの？」

『甚爾さんはセクシー筋肉だもん』

「…なんだよ、それ」

高専に行くまでに力も知識も容姿も中身も何もかもトップレベルに磨きあげる。
そんで甚爾に「結婚してください」って言わせる。
ぜっっっっったいに絶世の美女になってやる！！！
そのためにも！！！



(今日から無黒ちゃんと一緒に修行だ！)
(いやそいつは姉さんの呪力次第だから意味ねぇだろ)








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