最強の姉13 ページ14
『16?』
「お前このまま行くなら高専にでも行くんだろ?」
『うん、多分』
「入学祝いに会ってやるよ」
『それまで会えないってこと?』
「偶然会うかもしれないが、まぁそうだな」
『…』
甚爾から言われた内容に私は素直に喜べなかった。
私はまだ10歳にもなっていない、という事は約7.8年は甚爾に会えないってことだ。
入学祝いに会えるのは嬉しいけど、でもそんなの私甚爾不足で死んじゃうよ?
『……寂しくて死にそう』
「大袈裟」
『だから大袈裟じゃないの!…なら甚爾さんの何かをちょうだい』
「何かってなんだよ」
『なんでもいい、私が高専に入学するまでの間、この寂しさに耐えられるように何か欲しい』
「んな事言われてもな……あぁなら、俺の羽織をやるよ」
『いつも羽織ってるあれ?』
「そうだ。それならいいだろ」
『普段身につけられないよ…』
「家に帰ってきたら俺がいるとでも思え」
『…ならその羽織今着て』
「あ?シワになんだろ」
『いいの!甚爾さんの匂いつける』
「……ち」
『痴女じゃないから!』
甚爾は面倒くさそうに1度布団から出て羽織に腕を通し、そして布団に戻ってきた。
そしてまた私を抱きしめてくれた。
これでこの羽織には彼の匂いがつく、きっといつかは取れちゃうだろうけど、それでも彼が使っていた物が傍にあれば我慢出来る。
あ、そうだよ!今は大きいから無理だけど、中学に上がったら肩に羽織れるんじゃない!?
だったら匂い消えても我慢出来る!なんなら抱きしめられてるって思えば天国だよ!
「お前また気持ち悪くなってんぞ」
『酷い』
「…お前、ほんと俺の事好きだな」
『大好き!!』
甚爾はくしゃりと笑って私のおでこにキスをした。
突然のことに私の頭はキャパオーバーしましたよ。
せっかくさっき何とか耐えのに、これじゃあ私鼻血出てた死んじゃう。
「ははっ、すげー顔」
『今…』
「…ここは、まぁお前が今よりももっと予想以上に綺麗でボンキュッボンの女になってたらしてやるよ」
『甚爾さん女落とすの上手だね…怖…』
「そうか、なら困ったら女落として助けてもらうわ」
『それヒモだよ!?いいの!?』
「楽だし最高だろ」
『……私だって甚爾さん養うお金くらいあるもん』
「そこかよ」
『びっっっくりするくらいの美人になってやる!そんでお金も稼いで、甚爾さんを私の永遠のパートナーにする!』
「へぇへぇ頑張れ頑張れ」
私はGLGの双子の姉だぞ!?不細工になる訳ない!
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兎羅-トラ-(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます(^ω^)甚爾のラブラブランデブーしたいがために作った作品なので、甚爾再登場までお待ちを!! (2021年3月14日 14時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
オタク - えっ好きなんですけど!!!なんでこんな神作品作れるのです?!好きです。結婚しますk(((\(^▽^@ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
兎羅-トラ-(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます!更新頑張って行きますので、よろしくお願いします! (2021年3月9日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ハッ!?好きです!!!!!!更新頑張ってください! (2021年3月8日 17時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
夜霧(プロフ) - ましゅふわさん» ありがとうございます(´∀`)頑張って更新していきますので、よろしくお願いします! (2021年3月3日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yagiri | 作成日時:2021年2月27日 12時