今世 泥泥 ページ40
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『 ………………恵は急にいなくなっ……メだよ?死ぬなら……の前で……死…欲しいの。恵は私のだか……誰かに殺され……ダメ。死にたくなったら私がころ……あげる………………』
度々夢を見る。
夢の中の俺はまだ小さくて暗い部屋の中で喋る女の顔は見えなかった。
ただ幼いながらも自分の首元に埋まりながらいつもより弱々しい相手の女を守ってあげたいと思ったのは覚えてる。
『 ………………めぐみ、ごめんね 』
最後はいつも同じだ。
オンボロのアパートのドア、太陽の光を背景に俺を置いてどこかに行ってしまう。
「っ!……ハァ、ハァ………ふぅー……」
身体中汗でびっしょりだ。
多分俺の目から流れる涙は汗が入ったからなんだろう。
思い出は強く覚えているのに顔が薄らとしか思い出せない。ただ、恐ろしく浮世離れした容姿だったのは覚えてる。
まさに顔だけはいい五条先生よりも綺麗だった……気がする。
「 ……………会いたい 」
1人だった俺に誰かと食べる夕食の美味しさ。
一緒に寝ることの安心感。
帰って来た時に返ってくるおかえりの暖かさ。
それを教えたくせに、俺が大切だとか大事だとか好きだとか言ったくせに。
「 どこに行ったんだよ……………………A」
頭の中をぐるぐると巡る気持ちは、子供の頃のような純粋な好意だけでは無くなっていた。
そもそも今抱えてる気持ちを好意なんて言葉で表していいのかすら分からない
「 ………… 眩しいな」
カーテンから覗く朝日がいつもより眩しく感じた。
更新遅くなってしまい申し訳ありません!!
今日は後2、3個投稿しますのでお許しをーーー
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武藤で無糖(プロフ) - みくさん» ヒョエーーー!そう思って頂けて嬉しい限りです。コメント凄いモチベになります!ありがとうございます߹ᯅ߹ (2022年11月8日 14時) (レス) @page28 id: 6b6a37760c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバい...物語の進み方が好きすぎる...設定が好き....面白すぎます!夢主ちゃんのこういう感じ、めっちゃ好きです!! (2022年11月7日 20時) (レス) @page7 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武藤で無糖 | 作成日時:2022年10月23日 15時