『呪愛の王』〜元呪詛師、現特級呪物〜【呪術廻戦】

今世 ページ30

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星漿体天内理子の護衛任務の事。

自分が甚爾に一度殺されかけたこと。

意識が戻った時には星漿体が殺されていたこと。

教団の人間を殺したくなったこと。


｢……っつーわけ ｣


『なるほどね……それは甚爾が悪いなあ 』



まともな仕事はしてないだろうなとは思ってたけどまさか呪詛師だったとは。



『 ごめんね、無理やり話させちゃって』


｢………………は？待てよ……お前マジでチート過ぎだろ？｣



領域展開を解除して彼の傷付いた身体に反転術式をかける。



｢ 俺から無理やり話し聞いた訳だし、俺の質問にももちろん答えてくれるんだよなあ？｣



私のやり方が気に食わなかったのか不愉快そうに顔を歪ませながらあぁん？と聞いてくる悟


『 何故今になって姿を現した？だっけか……別に特別な理由はないよ？ある一族のおかげで復活してたまたま出会ったのが甚爾だったの。それで甚爾に呼ばれたから来てみたら死んでてちょっと周りが見えなくなってたっていうか…… 』


｢ ……一族？｣



あちゃー。もしかしてこれって言っちゃいけないやつだったかもしれない。


後で李に怒られちゃうな。


『 ふふ、秘密 』

｢ ！…………チッッ｣


どうしようかと迷った私は、いつの間にか戦意がなくなって床にどっさりと座っていた悟の口元を人差し指で抑え、誤魔化し笑いをしてその場をやり過ごした。






五条▅▅

本作品に置いて1番可哀想な人、再び登場。
初恋と仕事と同僚と愛情と貯金と……全てAに奪われた可哀想な呪術師。


最後は色んな葛藤の末Aを殺そうとするもやっぱり愛した女を殺せなかった男。


遊女だったAを身請けし、呪術師も辞めて2人でゆっくり暮らそうとしていた心根は穏やかで真面目な人物。

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