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386話 ケーキが溶けた! ページ37





数日後、新作ケーキに誘われて、俺はまたポアロに来ていた。

そこにはコナンを含む少年探偵団や蘭もいた。



『何?どういう状況?』


カウンター席に座り、小声で安室さんに尋ねる。



「ケーキが溶けた真相、掴んだみたいですよ」


ああ、あれ…。
まだ探っていたのか。


まあ確かに、なんの電波が干渉したのかは俺も気になっていたし…。



「歩美ちゃんの言ってた通り、ケーキが溶けたのは、店の中が見えなくなったときだった」

「やっぱり。でも、何で見えなくなったの?」

「窓ガラスが曇ったからだよ」

「なんで曇ったんです?」

「その原因は…」


コナンたちはカウンター内のキッチンに入った。



「これ」

示したのはやはり電気ポット。



それを見て、安室さんは僅かにしてやったりといった風に笑みを浮かべた。


やっぱり分かってたんじゃないか…。



「これ、沸くと蒸気が出るでしょ?」

「そうだけど…、それで窓ガラスが曇ったの?」

「うん。それにこの電気ポットは、IOT家電だったよね?」



そこで歩美ちゃんがスマホで電気ポットを操作できる梓さんを疑い始めた。



「梓さんじゃないよ」

「じゃあ誰が犯人なんだよ!」

「犯人なら、ここの窓ガラスに映ってたろ?」


店の窓ガラスにって…、監視カメラ、外につけてたのか。
ぬかりないな…。



「え!あの車!?」

「タクシーだったわよね?」



タクシー…、なるほど、そういうことか。



「タクシーの運転手さんに聞いたら、毎晩0時過ぎにポアロの近くで仮眠をとってるんだって。んで、配車の無線が入ったら、ポアロの前を通って出動してるみたい。そのとき、ポットから出た湯気で曇った窓ガラスが、鏡みたいになり、店の前を走るタクシーを映したんだ。その無線を受けた日時を調べたら、窓が曇った日時…つまりケーキが崩れた日と一致した」




小学生設定を貫く気があるのか、この子は…。




387話 ケーキが溶けた!→←385話 ケーキが溶けた!



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時

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