384話 ケーキが溶けた! ページ35
「これで謎は解けたな」
突然、元太が真剣な声音で言った。
「解けたか?」
「あのケーキ屋さんのおっちゃんが、夜中に忍び込んで、安室の兄ちゃんのケーキを崩してんだよ!」
「あ!ここのケーキの方が美味しいから、売れないように?」
子供の発想力って、なんというか…すごいな…。
100%違うと思うけど。
「そうと決まったら話は早いです!」
「何が決まったんだよ?」
「今夜ここに張り込みましょう」
「誰が?」
「それはもちろん俺たち…」
3人はポケットから探偵バッチを取り出し、掲げた。
「「「少年探偵団!」」」
呆気に取られるコナンと、どうすればいいのか戸惑ったようにコナンを見つめる安室さん。
「ダメよ。子供だけでそんな」
咎めたのは俺の右隣にいた梓さんだった。
ちょっと天然なところはあるけど、常識がある人でよかった。
「大丈夫です!出来ます!」
「おめーら…!」
引き下がろうとしない子供たちをコナンが説得しようとしたが、その真剣な剣幕に口を噤んだ。
「このまま安室兄ちゃんのケーキ食えなくなってもいいのかよ!」
「そんなの嫌!絶対犯人捕まえる!」
そもそもこの事件と呼べるかも分からない問題に、犯人なんているのか。
子供たちとコナンによる睨めっこがしばらくの間繰り広げられていたが、やがて折れたのは…。
「わかったわかった…」
コナンの方だった。
「梓さん、今夜ここにカメラ仕掛けていい?」
「え?ここにカメラを?」
「コナンくん、そこまでしなくてもいいよ」
「そうよね、これはお店の問題だし」
「でも…」
「大丈夫。近いうちに必ずみんなに、美味しいケーキを食べてもらうから」
安室さんの言葉に、子供たちは少し安心したようだ。
「何か解決策あるの?」
「うん。ちょっと思いついちゃった」
安室さんの言葉に、コナンはぱちくりと目を瞬かせた。
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096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時