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379話 ケーキが溶けた! ページ30

「でも、その…恋人さんをおうちに連れ込むときとかってないんですか…?」


僅かに頬を紅潮させて聞く梓さん。


連れ込むも何も、恋人は目の前でピンクのシチューをかき混ぜているイケメンだし、一緒に住んでるし…。

まぁ、そういう行為はまだ数えられるくらいしかしてないけど…。
零さんは忙しいし、俺はもともと性 欲薄いし。



『…梓さん、まだ朝ですよ』


にこっと笑って交わすと、彼女は「ごめんなさい!」と更に頬を赤く染め、準備に戻った。



そのとき、ポアロの扉が勢いよく開かれた。



開店時間まであと10分ほどだが、フライングでお客さんのようだ。




「グッモーニーン!」


意気揚々と入ってきた声の主は、ポアロの上に住む名探偵、毛利小五郎だった。




「あ、おはようございます」

「おはようございます、毛利さん。でもまだ開店前なんですけど?」


梓さんの言葉には耳も貸さず、毛利さんはカウンター席に座った。

ポアロの入り口では、蘭とコナンも様子を窺っている。



「だって、いい匂いしてっからさぁ!それに、こいつもいるじゃねぇか」


安室さんの手元を覗き込んだあと、毛利さんは俺へと目を向ける。



『お久しぶりです、毛利さん』


当たり障りのないように、とりあえず挨拶。



「よし、俺モーニング!」


毛利さんの注文に、安室さんは笑顔を向ける。
梓さんはやや呆れ気味だ。



「すみません…」

「どうぞ」


謝る蘭に、梓さんは笑顔を向けて席へ促した。



「蘭さんはどうします?」


毛利さんの隣に座った蘭に、安室さんは注文を聞いた。



「じゃあ、私もモーニング。どうする?」


蘭はコナンに尋ねた。
コナンは一瞬迷った後、「僕も!」と元気に返した。


「了解」


こうしてポアロはいつもより早めにオープンしたのだった。




「Aさん、朝早くに珍しいね」


毛利さんと蘭を挟んで一番遠くにいるコナンが身を乗り出して俺に声をかけてきた。


『なんか早く目が覚めちゃってね。安室さんが今日はポアロっていうから、ついてきたんだ』

「なんだ?お前らまだ一緒に住んでたのか」


新聞を手に、毛利さんが間に入った。



『ええ、まあ。何かと気が合うので、一緒にいると安心するんですよ』

「そんなもんか…?」


毛利さんは、妃さんと別居中だし、よく分からないらしい。



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時

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