完璧少女は造られた【鬼滅の刃】第一章

・否定 ページ20

しのぶに説明を促され炭治郎は話し出した。



二年前に家族が鬼に殺され唯一残った妹は鬼になったしまったこと。


妹は鬼になってしまったが、人を喰ったことがないこと。




竈門「今までも、これからも、人を傷つけるようなことは絶対にしません！！」



伊黒「くだらない妄言を吐き散らすな。
そもそも身内なら庇って当たり前。
言うこと全て信用できない。
俺は信用しない」



小芭内は炭治郎の言っていることを信用しないと全否定した。



竈門「聞いてください！！
禰豆子が鬼になったのは二年以上前のことで、その間禰豆子は人を喰ったりしてない！！」



宇髄「話が地味にグルグル回ってるぞ、アホが。
人を喰ってないこと、これからも喰わないこと。
口先だけでなくド派手に照明してみせろ」



甘露寺「あの…」



鬼を否定する柱の中で唯一、蜜璃がまた違う意見を口にした。



甘露寺「疑問があるんですけど、お館様がこのことを把握していないとは思えないです…」



甘露寺「……勝手に処分しちゃって良いんでしょうか？」



蜜璃がチラリと柱を見ると柱は考えるように唸った。



甘露寺「お館様が来るまでとりあえず待った方が…」



竈門「妹は！！」



炭治郎は再び声を張り上げた。



竈門「妹は俺と一緒に戦えます！！
鬼殺隊として人を守るために戦えるんです！！」



しのぶは炭治郎に興味を示しているかのように話を聞いている。



竈門「だから…」



不死川「オイオイ、なんだか面白いことになってるなァ」



低い声が聞こえ、最後の柱が本部へ来た。



不死川「鬼を連れた馬鹿隊員ってのはソイツかい？」



実弥の手には鬼が入っているのであろう箱がある。



不死川「一体全体どういうつもりだァ？」


【風柱】不死川実弥



甘露寺(不死川さん！また傷が増えて素敵だわ！)



隠「困ります不死川様！どうか箱を手放してくださいませ！」



不死川「鬼がなんだって坊主ゥ？
人を守るために鬼殺隊として戦える？
そんなこたァなあ」



実弥は刀に手をかけた。



不死川「ありえねぇんだよ、馬鹿がァ！」



しかしその刀が鬼に届くことはなかった。

・傷ついた→←・柱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す