完璧少女は造られた【鬼滅の刃】第一章

・柱 ページ19

no side


胡蝶「裁判を始める前に君が犯した罪の説明をして…」



煉獄「裁判の必要など無いだろう！！」



しのぶの言葉を遮るように杏寿郎が声を上げた。



煉獄「鬼を庇うなど明らかな隊律違反！！
我らのみで対処可能！！
鬼諸共斬首する！！」


【炎柱】煉獄杏寿郎



宇髄「ならば俺が派手に頚を斬ってやろう。
誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。
もう派手派手だ」


【音柱】宇髄天元



甘露寺(ええ…こんな可愛い子を殺してしまうなんて
胸が痛むわ、苦しいわ)


【恋柱】甘露寺蜜璃



悲鳴嶼「嗚呼…なんとみすぼらしい子供だ。
可哀想に…生まれてきたこと自体が可哀想だ」


【岩柱】悲鳴嶼行冥


時透(なんだっけあの雲の形………
なんていうんだっけ)


【霞柱】時透無一郎



炭治郎は状況を理解できていないのか辺りをキョロキョロと見渡していた。



後藤「お前、柱が話をしているのにどこを見ている。
このお方達は鬼殺隊の中でも最も位の高い10名の剣士だぞ」



竈門「柱……」



悲鳴嶼「殺してやろう…」



煉獄「うむ！」



宇髄「そうだな。派手にな」



伊黒「そんなことより冨岡はどうするのかね」



皆の頭上からネチネチと擬音のつく特徴的な声が聞こえた。



伊黒「拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだが。
胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろ。
どう処分する。
どう責任を取らせる。
どんな目に遭わせてやろうか」


【蛇柱】伊黒小芭内



伊黒「何とか言ったらどうだ、冨岡」



小芭内は柱から離れたところに一人ポツリと立っている義勇を指差した。



甘露寺(冨岡さん…離れたところに独りぼっち
可愛い！)



冨岡「………」


【水柱】冨岡義勇



胡蝶「まあ良いじゃないですか。
大人しくついてきてくれましたし」



胡蝶「処罰は後で考えましょう」


【蟲柱】胡蝶しのぶ



しのぶの言葉を最後に一度、柱は静かになった。

それを見計らったかのようにしのぶはAの方を向いた。



胡蝶「Aさんは何か意見はありますか？」



柱が一斉にAの方へ視線を寄せる。



A「いえ、皆様の御決断に私は従います」


【幻柱】幻中A



淡々と告げるAにしのぶは少し眉を下げながらも「そうですか…」と言って炭治郎に視線を戻した。



胡蝶「炭治郎君。何故鬼殺隊の身でありながら鬼を連れているのですか？」



宇髄「聞くまでもねぇ」



天元は刀に手をかけた。




文字数……

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