赤井秀一の悪友4th【名探偵コナン】

勝ちへの布石 ページ4

『報告から考えると、やっぱりクリスはこの新出智明に成り代わろうとしている可能性が高いと思う。じゃなきゃ、病気でもないのに特定の病院になんて頻繁に通わないだろうし…』

「やっぱりそうよね…。ねえニーナ、ちょっと提案があるんだけど」

『うん、私に出来る事なら何でも聞くわ…彼女の裏をかきたいんでしょう？』

あの頃と違って、ジョディも色々な経験を積んで強くなった。今なら、作戦の要を任せてもいいかもしれない。私はジョディが再び口を開くのを待った。

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「嬉しそうだな…新菜」

『分かる？ジョディもだいぶ頼もしく育ってくれたなーと思ってさ…。自分から潜入捜査やりたいって言ってくれるんだもん』

そう、ジョディの提案とは…新出智明の周辺に自ら潜入捜査をする事だった。随分と頼もしくなってくれたものだ、妹のように可愛がってきた私としては…これほど嬉しい事はない。

『私も気を付けて見とくけどさ、秀一も何かあったらフォローしてあげてね？』

「あいつに関してはお前の方が理解してると思うがな…出来る範囲なら」

『そう言っても、ちゃんと助けてくれると信じてまーす』

資料片手に秀一をじっと見つめて微笑みかけると、顔をしかめた彼が頰を抓ってきた。これは彼なりの照れ隠しだろう…素直じゃないんだから。私はそんな彼に見ないフリをして、また資料に目を落とした。

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「…では手筈通りに頼む」

『新出一家への対応は任せたよ、ジョディ』

「OK、任せておいてちょうだい！」

結論から言うと、新出智明とその家族を無事に保護する事に成功した。タイミングを計り、クリスの車の目の前で一家が乗った車を海に沈めたのだ。もちろん中にいたのは酸素ボンベを背負ったうちの部下たち。はたから見れば、成り代る予定のターゲットは目の前で事故死した事になる。

『さあ、餌は蒔いたわ…あなたならこの好機を逃すはずないわよね？』

新出一家は、これからアメリカでしばらく暮らしてもらう。誰もいなくなった新出医院には、恐らく彼女が彼のフリをして住み着く事だろう。またこれからの対策を詰めていかねば…。

「これでようやく…奴を炙り出す舞台の幕開けか」

『上手く手の平で踊ってもらいましょうか！』

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今回進行が駆け足になってしまいました…。原作と考察から場面を色々拾ってるんですが、あまり細かく書くのも難しかったので。保護の詳細もジョディの語る物だけなんですよね…ですよね？ここからジョディのターン！

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