【羽化】�� ページ8
「久々に見たよ、ノワルの本気♡冷静で、的確で、やっぱり痺れるよ...♤」
『でも、相当無茶しなければPKO負けで済むと思うよ。』
『纏もなかなか上手だし、視覚だけにたよらず回避しようとしてる。元々の感覚に加え、念の感覚をうまく掴めれば良いんだけど...集中力の割き方がまだ下手っぴ。』
「なるほど、キミの教えは無駄じゃなかったみたいだね♤」
そう、私がゴンにヒソカのプレートの奪い方を教えた時のことが少し生きている。
まだ、覚えててくれたんだ。
ちょっと嬉しいかも。
心の中で殺しかけたことを謝って、がんばれと強く願って両の手を組む。
ポツリと応援の言葉を口にも出した時、リング上の異変に気づいた。
『...！？馬鹿！何やってるの！？』
「ふふふふっ、彼は本当にスゴいねぇ♡」
『そんなことしたらほんとに死ぬよ！』
ゴンが念を纏っていない。
それどころか完全に精孔を閉じている。
念の塊が飛ぶ中で絶をしている。
思わず立ち上がった背中をさっきとは比べ物にならないくらい、冷たい汗が伝っていく。
命を落としてもおかしくないこの場面、それなのに。
...どうしてゴンは笑ってるの？
『あははっ...ほんとにすごいや。あの状況で笑えるなんて、只者じゃない。』
「あぁ、あの子が熟れていくのが楽しみだ♤」
『久しぶりだよ、こんな感覚は。怖いのに目が惹き付けられて仕方ない。ゴンはとんでもなく化けるかも知れないね。』
あのスリルを味わうかのような戦い方。
強くなるために何も厭わないあの姿勢。
ヒソカと一緒だ。
将来、物凄い大物になるかもしれないし、脅威にすらなり得るかもしれない。
でもまだ未熟で、今渡っているのもかなり危うい橋。
ああ、ゴンと話せたらその勇気と資質を褒めて、そしてうんと叱ってあげなきゃ。
そう決めた時、ゴンがコマを避けきれずにかなりの勢いで吹き飛ばされた。
それを見た瞬間私の足はリング袖へと走り出した。
『なんなんだろ...。』
分析の中で簡単に殺したり、かと思えば怪我の具合が本気で心配だったり。
とても恐ろしさを感じたのに、実践の中で絶をマスターしたことやその決断力を撫で回しながら褒めたくなったり。
今までの自分ならしなかったであろう行動や思考が次々に浮かんで、自分が変えられて行くような不思議な感じ。
自分の気持ちにうまく整理を付けられないけど、今はただ心配だからゴンの元へ走った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鬼マカロン - 続編楽しみです！！更新待ってます！ (2020年9月12日 11時) (
レス) id: c8c29494df (このIDを非表示/違反報告)
ユニ - 更新頑張ってください待ってます! (2018年12月4日 20時) (レス) id: f4bda40a71 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ11で、「強くなってほしい」が「強くなってほし」になっています。 (2018年10月21日 6時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
まっちー(プロフ) - 一からよみました！面白可愛くてハマった！更新まってまああああす！ (2018年10月9日 17時) (レス) id: 32a67d59b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公とっても可愛いですね(´∀`)更新待ってます〜 (2018年9月27日 3時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふぉれすと | 作成日時：2018年9月23日 4時
