D.gray-manー2人で歩く道 (ページ37)

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番外編＊手料理⑤ ページ37

ラ｢！！！｣

『おおっ？美味しい！？』

口いっぱいに料理を含み、目を輝かせて大きく頷きながら手でグッドを作るラビを見て、Aは嬉しそうに飛び跳ねた。

ジェ｢ここ何日かすごい張り切り様だったものね！Aちゃん、すっかり上達したわ～～！！｣

『良かったあ～！付きっきりで教えてくれたジェリーちゃんと、何度も味見してくれたラビくんのお陰だよ！ありがとう！』

アレンが任務から帰ってくるのは、出発から2日後の今日だと聞いていた。

Aはこっそりコムイにも、この数日は自分に任務をあまり入れないで欲しいと頼んだこともあり、料理の練習に専念することが出来たのだ。

ラ｢いや、それにしてもこの上達ぶりはすごいさ～。短期間でここまで出来ちまうなんてな。｣

ジェ｢Aちゃんの努力の成果よ！！あとはアレンちゃんに振る舞うだけね♡｣

『うん！なんとか間に合って良かったぁ…予定通りだったら今日の夜に帰ってくると思うから、準備しておかないとね』

ジェ｢私も手伝うわ！…それに、サプライズも任せてちょうだい！！｣

『うん！お願いするね、ジェリーちゃん！

よぉし…アレンくんを喜ばせるぞ～～！』

～～

ーーその夜。

ジェ｢あらぁ！！アレンちゃんおかえりなさい♡｣

ア｢ジェリーさんただいま！今日はみたらしと…｣

ジェ｢うふふっ、悪いけどアレンちゃん。今日はこっちで特別にメニューを用意してあるのよ♡｣

ア｢えっ！特別なメニュー…ですか？今までそんなことしてましたっけ…？｣

ジェ｢今日だけよ！今日だ・け♡…それと、アレンちゃん限定なのよ～～｣

ア｢僕にだけ！？いっ、一体どうして…｣

ジェ｢すぐにわかるわよ！とりあえずっ、テーブルで適当に待ってて頂戴っ！！ほらっ！！｣

ア｢あいたっ！！｣

どういうことなのか理解出来ずに動揺しているアレンを、ジェリーは腕で無理やり後ろに向かせ、背中を叩いて押した。

ア｢ジェリーさん…どういう思いつきなんだろう…

とりあえず、早く料理を食べたい………｣

アレンは頭に疑問を浮かべたまま、ジェリーに言われた通り、近くのテーブルの席に座ってしばらく待っていた。