決戦前日2 ページ47
オレは2人を家に入れた。
俺の家にダチを入れるのは真一郎君以来初めてだった。
『ソファーに適当に座ってて。2人ともココアでいい?』
千「ご遠慮なく、」
タ「大丈夫です、」
『はいどうぞ。』
タ「ありがとうございます!」
千「いただきます。」
2人は余程寒かったのか一気に飲みほした。
千「それよりなんでオレたちをここに連れてきたんですか?」
『それはさ、オマエたちにならオレの秘密、全部話せると思ったからさ。いきなりでごめんな?』
千「A君の秘密って場地さんとかマイキー君とかは知ってるんすか?」
『いや、この秘密はマイキーの兄貴の真一郎君しか知らねぇーよ。』
タ「?聞いてもいいですか?」
『あぁ。オレさ、実はここで一人暮らししてるんだよ。』
タ「えっ!?御家族とかは?」
『お袋はオレを捨てて出ていった。親父はストレスを発散するために毎日飲んだくれてさ、オレが帰ってきたら暴力の毎日だったよ。ほんとその時は死にたかった。』
タ「あの、それってマイキー君に会う前の話ですか?」
『そうだなぁ、マイキーに初めて会ったのが小一の頃だから、それより前だな。多分4歳くらいの頃から。あと、俺にはたった1人の兄貴がいた。兄貴は真一郎君と同い年でさ、凄く強くてかっこいい人だった。親父はオレが5歳の時に警察に捕まった。兄貴が警察に通報してやっと開放された。それからオレは兄貴と一緒にばあちゃんちに引き取られた。凄く優しい人でさ、そこで会ったのが大寿君達だった。』
タ千「!」
『その頃の大寿君はすごく優しくて大人っぽくて。ばあちゃんちと大寿君家が隣同士でさ、よく遊んでもらってたんだ。八戒とも柚葉とも。でも、いつからだろうな、大寿君たちのお母さんが亡くなってさ、大寿君が家族の1番上になって、自分でもしっかりしないとって思ってたんだろうなぁ。それが行き過ぎてさ間違った方向に行っちまった。オレは2人を助けるために守ったつもりだった。でもまだチビのオレには守れなかった。オレも一緒に殴られて。』
タ「そうだったんスね、」
『兄貴は真一郎君と仲良かったから、オレは強くなるために兄貴と真一郎君に頼み込んだんだ。俺も強くなりたいから喧嘩を教えてくれってね。そしたら真一郎君がさ「俺ん家じいちゃんが道場してるから習いに来るか?」って言ってくれてそれがきっかけでマイキー、いや万次郎とその頃習ってた圭介に出会った。』
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不思議の国の有栖さん(プロフ) - 死亡フラグ回収されたないからどきどきする (2021年11月6日 22時) (レス) @page37 id: 3dc8dfc09c (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - かささん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2021年11月2日 6時) (レス) id: 0ea306725b (このIDを非表示/違反報告)
かさ(プロフ) - 合格おめでとうございます!いつも、更新楽しみにしてます!これからも頑張ってください!! (2021年11月1日 22時) (レス) @page23 id: ab0fd5eee8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけて私も嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2021年10月30日 22時) (レス) id: 0ea306725b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - うゆ@uyuさん» 今日更新したので是非見ていただけたら嬉しいです!コメントありがとうございます! (2021年10月30日 22時) (レス) id: 0ea306725b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2021年10月22日 21時