【HQ】鈍感少女 vs ヤンデレ少女 2 (ページ12)

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707. 押し付け合いページ12

花「何言ってんだ、お前？2人を同時に好きになったってことか？」

女子生徒を押さえているマッキーも、理解不能のようだ。

そりゃそうだ、俺も意味わかんないもん。

確かに、可愛い子を複数人見たら目移りしそうだけど、最終的には1人に決めるもんね！

流石に複数じゃデートも出来ないし、平等に付き合うのって難しくない？

「そうです。それで、2人で私の取り合いとかしてくれたら、すごく良かったのに」

うっとりと妄想を始める女子生徒の目は虚ろだった。

自分の世界に入っちゃってるな……。

しかも、俺と岩ちゃんが取り合いだって？

押し付け合いになる気がするんだけど。

岩ちゃんだって言葉悪いし、女子にも容赦しないから、多分女子生徒の妄想通りの動きはしなさそうだよね。

現実じゃ絶対有り得ないのに、それを俺らに押し付けようとしてるのかな？

岩「だったらそれでいいだろうが。なんでカッターで襲ってくるんだよ？」

気を失ったAちゃんを抱えた岩ちゃんは、静かに怒っていた。

そりゃそうだ。

Aちゃんの肩は未だに赤く染まっているし、岩ちゃんも手に怪我をしている。

まだ傷が酷くなかったから良かったものの、1つ間違えれば犯罪だ。

そのことを分かっているんだろうか？

「言いましたよね？好きになった記念ですよ。私の腕と同じように、切り刻んで一生消えない傷を作るんです。私との思い出にね」