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456. 普段の私なら ページ9

そんなことを思ってる間にも、彼女はお構い無しに歌い続けている。


諦めて挫折しそうになった日も
仲間と意見分かれた日も
ボクらいつも隣にいただろう
夢の欠けら 1つずつ集めて
ピース繋げたら そこに手は届くよ


ただでさえ響く体育館に、さらに響く甲高い声。

一生懸命歌ってるところ悪いけど、練習の妨げになってる。

しかも、音の震えが波打つように体育館に響くから、音程合ってるのかも微妙なライン。

上手くても歌ってもらっちゃ困るけど、下手なら尚更やめて欲しい。

あれかな、ジャイ○ンみたいなタイプなのかな?

やめさせたいけど、この歌声の大きさじゃ、多分本人の近くまで行っても聞き取りにくい。

でも、流石にイライラしてきた……。

ここはのど自慢大会じゃないっての!

私は、練習試合の途中にも関わらず、ステージまで行くと、女子生徒の近くにあったスピーカーの電源をブチッと切った。

その途端、マイクのエコーがなくなり、本来の女子生徒の声だけが体育館に響き渡る。

彼女もすぐに、私がマイクを切ったことに気づいた。


「ちょっと!何するのよ!」


鋭く睨まれる。

まあ、確かに歌ってる時にマイク切られたら怒ると思うけどさ……場所を考えようよ。

……って普段の私なら言ったと思う。

でも、何故かこの時、めちゃくちゃイライラしてた。

怒鳴るほどのことでもないのに、体の奥から怒りがフツフツと湧き上がってくる。


貴「練習の妨害です!試合の邪魔するなら帰って!」


後で冷静に考えたら、自分でも凄いこと言ったなと思った。

ただ、この時は感情に身を任せてしまって、優しく注意することが出来なかったんだ。

女子生徒は驚いて目を見開き、ステージから体育館を見回して、ようやく自分が白い目で見られてることに気がついたようだった。

気まずそうにそこから目を逸らし、マイクとスピーカーを持って黙って帰ってしまったのだ。

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naonao(プロフ) - 続編多くて嬉しいです。応援してます! (2021年10月5日 5時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
なな - めっちゃおもろいです!これからも応援してます!やっぱりり夢小説は、ハイキューだよねー (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8db370297 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - あと、ログインが勝手に消えてて、再ログインしようとしても無理なんですが、どうすればいいですかね? (2019年9月2日 22時) (レス) id: 942676f078 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - ずっとめっちゃ応援しています!あと投稿の一番下で、用事が多いみたいなのでくれぐれもお身体、壊さないでくださいね。 (2019年8月30日 23時) (レス) id: 0a1a50f965 (このIDを非表示/違反報告)
- 遅れました、続編おめでとうございます!これで12作目ですねw毎日更新お疲れ様です!頑張ってください! (2019年8月21日 17時) (レス) id: f2ddedb80a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月8日 19時

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