460. 限られたことを精一杯 ページ13
クロ、いつもここで自主練してたんだ。
そういえば、自主練の時はほとんど青城につきっきりで、他の学校の人たちのところに行ってなかったな。
頭がぼーっとしてるからなのか、見たものをそのまま脳内で感じている気がする。
貴「クロ……今自主練?おつか……ゲホッ」
喋った途端、急に咳が口から飛び出た。
それは止まることを知らなくて、今までの疲れを出すかのようにせりあがってくる。
黒「A!」
クロの焦った声が聞こえた次の瞬間、咳で徐々に背中を丸めていた体がバランスを崩し、視界が傾いていった。
床にぶつかったら、その勢いで頭もぶつけそう。
痛いのは嫌だな……。
しかし、痛みは来なかった。
クロが、私に手を伸ばし、体が支えられるのが視界の端に移った。
足の方から力が抜けているから、ズルズルと私はクロの手から落ちていく。
両足が床につくと、クロもしゃがんで私のことを支えてくれた。
体勢的には楽なんだけど、咳は一向に治まる兆しがない。
黒「おい、A!」
クロは呼びかけながら、ずっと背中をさすってくれていた。
薬もない、吸入器もない中で、出来ることなんて限られてる。
それに、発作は簡単に治まるものじゃない。
激しくなっていく咳に、どうしようかと焦っている時だった。
赤「黒尾さん、どうかしたんですか?」
第3体育館から出てきたのは、赤葦さん、木兎さん、月島君、日向君、灰羽君という謎のメンツだった。
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naonao(プロフ) - 続編多くて嬉しいです。応援してます! (2021年10月5日 5時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
なな - めっちゃおもろいです!これからも応援してます!やっぱりり夢小説は、ハイキューだよねー (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8db370297 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - あと、ログインが勝手に消えてて、再ログインしようとしても無理なんですが、どうすればいいですかね? (2019年9月2日 22時) (レス) id: 942676f078 (このIDを非表示/違反報告)
好きな給食はポメラニアン - ずっとめっちゃ応援しています!あと投稿の一番下で、用事が多いみたいなのでくれぐれもお身体、壊さないでくださいね。 (2019年8月30日 23時) (レス) id: 0a1a50f965 (このIDを非表示/違反報告)
游 - 遅れました、続編おめでとうございます!これで12作目ですねw毎日更新お疲れ様です!頑張ってください! (2019年8月21日 17時) (レス) id: f2ddedb80a (このIDを非表示/違反報告)
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