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第壱話 ページ2

(右…下…左…下…ここっ)
鬼の懐に入り刀を突き刺す。
断末魔の悲鳴を上げ、その造形が完全に崩れ人間とは似ても似つかない”モノ”はサラサラと崩れ去っていく。息は切れかけている。

崩れ去った後には硝子玉が時々落ちている。そしてそれはわたしが手に取るまで他の人には見えないらしい
今回は…落ちてないか

カサカサッ

ゆったりを隙を出さずに振り返る。
人型…意識はハッキリしている……?
ただ一つだけわかる。
こいつは強い、

恐らく1発でも喰らえば私は吹き飛ぶだろう。
息が切れているのも尚更で。だ
その鬼が投擲の構えを取る。
刀を小さく構え、来たる『何か』に意識を向ける

キィン

甲高い金属が擦れる音がし鈍い衝撃が腕に伝わる。

「オ前…何者…ダ…こノ俺の鎌ヲ止めルとハナ…」

言語を解す…かなり頭脳は高そうだ。
だがその一瞬に隙が生まれていた
それを逃さず飛び込む、そして首筋に

「ざァンねんでシタ」

っ?!気付けば私は近くの木に飛ばされていた。
口から血が溢れる。呼吸も満足にできない。
先程までは陰で見えなかったその姿が月下に映し出される。
それは人の形をしているが何かがおかしい…
腕だ。先程見えていた右腕は人間そのものだが左腕がおかしい。
ひとつの付け根から2本手が出ている。

朧気になる意識の中だんだんと鬼が近付いてくるのが気配でわかる。
あぁ、もうだめか…鬼がこちらに異形の手を伸ばす。

死を間近に私は目を閉じる。

もしかすれば相打ちでこの鬼を倒せるかもしれない。
そんな馬鹿なことを頭で考え刀を再び構える

「おヤ……ァ?まダ抵……ル気で…かァ?」

気配が近付く…気配の隙を探る…右腕方向に隙がない…

鬼が左足を前に出す。
その瞬間私は刀を突き刺した。
ただその鬼の手刀によって私の意識は途切れる。
はぁ仕留めきれなかった。か

「てんメぇ…グわァァァァ」

断末魔…?誰が…鬼?いやそんなはずはない
鬼殺隊…だったら遠くへ行かなきゃ…離れなきゃ…

私の意識はそこでなくなった

第弐話→←登場人物説明



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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とある堕天使(プロフ) - 花猫さん» さんくす (2020年8月18日 2時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
花猫(プロフ) - いいね! (2020年8月17日 22時) (レス) id: cf66358d19 (このIDを非表示/違反報告)
とある堕天使(プロフ) - ほねさん» さんくす (2020年8月17日 20時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
ほね - すげぃです (2020年8月17日 19時) (レス) id: 0dbf8d94d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある堕天使 | 作成日時:2020年8月17日 18時

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