家族 ページ48
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｢私は5人家族の末っ子でお姉ちゃんとお兄ちゃんがいるんだ｣
ディノ｢末っ子なんだ...｣
｢でも家族の記憶は正直ないよね笑。韓国来てからの方が濃ゆいから笑｣
ディノ｢連絡とかは？｣
｢ないね〜。連絡先知らないし教えてないから｣
ディノ｢保護者とかは？｣
｢全部オッパにお願いしてるらしい｣
ディノ｢らしいって知らないの？｣
｢うん｣
ディノ｢なんで？｣
｢韓国に来た理由も正直分かってないから｣
ディノ｢え？待って、ちょ、え？｣
｢連れてこられた場所でなんかしてたらママと一緒にみんながいた部屋に案内されたって感じ｣
ディノ｢そんなあやふやなの？！｣
｢うん。今思うとすごいなとは思うけど｣
ディノ｢それから家族の人とはどうなったの？｣
｢韓国に着いてからは何も無いよ｣
ディノ｢ほんとに言ってるの？｣
｢うん。ホントじゃなきゃ言わないよ｣
ディノ｢寂しくないの？ほら、たまにみんな実家に帰ったりするじゃん｣
｢寂しかったと思う。でも寂しいとか感じる前に色々しないといけないことの方が多くて言語を覚えるとかダンスや歌とか。それにオッパがいたしパパがすごく私のことを見てくれたから。もちろんパパだけじゃくてみんながいてくれたから｣
ディノ｢そうなんだ...｣
｢なんでディノちが悲しい顔するの？私は悲しくなんてないよ。みんながいるんだし、オッパもマネオッパもヌナもスタッフさんもそれにCaratもいるんだし。だから悲しくないし寂しくなんかないよ。家族以上の存在だって思ってるから｣
ディノ｢それでもだよ…｣
｢ディノちおいで｣
ディノ｢ん？｣
ｷﾞｭｯ
｢私の代わりに悲しんでくれてありがとう。ディノちのその優しい心大好きだよ｣
ディノ｢うん...ごめんね。俺が泣くようなところじゃないのに｣
｢そんなことないよ。ありがとう｣
ｺﾝｺﾝ
スングァン｢玲奈寝てる〜？｣
｢スンちゃん｣
スングァン｢え？2人して何してるの？｣
｢ディノちがいい子すぎてよしよししてた笑｣
スングァン｢玲奈は早く寝なさい｣
｢はーい笑｣
ディノ｢薬忘れないで｣
｢はーい｣
ディノ｢早く寝るんだよ｣
｢お願いは聞いてくれないの？｣
ディノ｢聞くから早く目を閉じてください｣
スングァン｢ヒョンにひとまず大丈夫そうだって送っとくね｣
｢ありがとう｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2021年8月28日 11時
