よんじゅういち ページ42
「まっつん！」
「おう、よっ！」
ﾀﾞﾝｯ
ﾋﾟｯ
「ナイスキー」
「ウェーイ」
ただいまの得点、16対19
ウチが3点負けてる
ちなみに言うと、俺はまだ試合には出ていません
はい
出たい
俺も出たい
俺も出たい
「お前その『俺も出たい俺も出たい』って体中から出してんのヤメロ」
「え？」
「自覚無しかい」
「だって矢巾さん出たくないんですか？」
「うっ…」
俺も試合出たいなぁ
早く出たい
と思っているといつのまにか監督と溝口くんが苦笑いでこちらを見ていて、彼らの横に呼ばれた
「お前なぁ…」
「ハハッ、いいじゃないか。出たかったんだろう？」
「はい！」
「お前は本当は2セット目から出そうと思ってたんだがな。行ってこい」
「ありがとうございます！！！」
「金田一とな」
ウスッ！と返事をしてコートへ目をやる。
次、ラリー切れたとこで交代だ。やったやった…！
ﾋﾟｯ
笛が鳴り、ウチが17点になったところで金田一と代わる
その時に「顔変だぞ」と苦笑いで言われたこと、俺は忘れない
「あっ！Aくん！！」
「やっとかよ」
「にひっ！よろしくお願いします！！」
にひっ、て
我ながら笑い方がキショイ
「お前やること分かってんな！？！？」
「分かってますって！！！」
「お前は溝口くんになんだと思われてんだ」
ほんとそれね
未確認生物かなんかなんだろうか
そんなことを考えながらポジションへ
おぉ、岩泉さんと松川さんに挟まれてるのって何か新鮮！
ﾋﾟｯ
サーブは向こうのゲスブロッカー、なるべく捕まりたくはないな…… ノリ的にもキツそう。
てか髪の毛どうやってんだろう
「オーライ！」
「やっぱりココでいいとこ見せなきゃだよね？」
及川さんがこっち見て笑ってる
セットしてやるから決めろよって目だ
任せろください
助走は十分
足の爪先の方で力いっぱい踏み切り、
ﾄﾞﾝｯ
跳ぶ
「Aくん！」
「はい！___ぃ？」
ﾍﾞｼｯ
「んぐえっ」
「アッ」
「ぶふぉっ」
ﾃﾝｯﾃﾝﾃﾝﾃﾝ…
及川さんの手から綺麗にセットされたボールは、俺のところまで来る
はずだった
結論から言うと、おでこに直撃
そのまま床へ、ボールも俺も落ちる
ちょっと痛い。ヒリヒリする。
「おォいィかァわァ」
「ヒッ」
「そろそろ修正しろやゴラァ！！！」
「スンマセン！！！ごめんねAくん！！！」
「…」
「ゴメンネ！！！」
「んふっ、な、ナイス顔面、っふ」
「英、お前覚えとけよ……」
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はつね(プロフ) - 男主かな？めっちゃ面白い！ (2020年10月24日 7時) (
レス) id: d82ff4a995 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なバカ - 英との関係とかすごく良いと思いました。面白いです。これからも更新頑張って下さい。 (2020年4月12日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
ぜる - ツインズカワヨイ...。読みやすくて、今は誰が話しているかとても分かりやすかったです。 (2020年4月12日 17時) (レス) id: 725efa7c46 (このIDを非表示/違反報告)
風華(プロフ) - 誰がなにを言ってるかわかりにくいので、カッコの前に名前書いて欲しいです。 (2020年1月3日 11時) (レス) id: a3f48bb6df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2020年1月2日 3時
