第36話─敵─ ページ37
「さてと、此処か」
茶色い扉を前に中也の顔が少し強ばってる。芥川は相変わらず咳き込んで、冷たい目を向けていた。
思いっきり扉を蹴り飛ばし、中に入る。すると、私らに背を向ける男がいた。
男「おやおや、マフィアの皆さんは敵組織だろうが、入る時の礼儀ってものはご存知無いのかな?」
煽り口調に私らは、眉を顰めるが顔には出さないようにしてる。
中也「手前か、俺らに喧嘩を売った馬鹿な奴らは」
男「まぁ、マフィアの皆さんに御足労頂いた訳だが、俺たちはこのヨコハマ一強いのさ!!」
「何を根拠に」
急にほざく言葉に馬鹿馬鹿しくて笑いが出てくる、そして、此方を向く。
男「根拠?金も地位もさ!!お前らより強いのさ。それに、ここの特殊部隊もさ、特殊部隊はな全部自衛隊から成り立ってるのさ」
中也「ふ、自慢げに話してるけどよ、ソイツら俺らが全員殺したぜ?」
男「は?」
いや馬鹿なの?!殺したから此処に来たんじゃん!あほなの?てかさ、マフィアだよ?マフィアに喧嘩売るぐらいだから馬鹿だとは思ってたけどここ迄馬鹿だとは──。
芥川「中原さん、殺していいですか?」
中也「嗚呼、いいぞ」
その途端、自分達の周りに敵の狙撃手が集まった。
男「ククッ、あはは!これで殺せると思ったのか?お前らは袋の鼠だ、指1本でも動かして見ろ、死ぬぞ?」
愉快なのか、今のこの現状が楽しいのか声を弾ませながら嗤って云ってる。指一本ね。
中也「じゃあ、一言訊くが、俺らのこと分かってんのか?」
男「嗚呼、貴様らは惨めなポートマフィアの奴等だろ?残念だな、こんな強い俺と戦うことになっちまって、今日お母さんの胸でギューってしてもらいまちたか?」
おー、随分と煽るじゃねぇか。
中也「随分煽ってくれるな、いい度胸してるじゃねェか」
中也さんそろそろブチ切れ状態。芥川くん、見なくても羅生門を出したくてうずうずしてる。
私はというと、口元だけ笑っときます。
男「俺より強いやつは見た事ないからなぁ!」
中也が一歩踏み出た途端、銃撃が鳴る。その途端、中也がバタリと倒れた。
中也「うぅっ、」
「中也!!!手前っ!!!」
私は目を見開いて、中也に駆け寄る、そして、怒りを露わにする。
男「アッハッハッハッハッ!!!!だから云ったろ?1歩でも動いたら撃つって、あはは!!どうだ?此奴らはな、ただの自衛隊じゃない、精鋭部隊だ!!1ミリでも動いたやつを撃ち殺すんだ」
そうやって、愉快に嗤う。
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うり太郎(プロフ) - まだ設定しか読んでいないのですが、純粋に異能力多すぎでは・・・?ただ思っただけなので、特に気に止めて頂かなくて結構です。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page1 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - ともさん» ともさん!!コメントありがとうございます!一気に読んでくださったんですか!ありがとうございます(*^^*) (2021年9月6日 18時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
とも - おもしろくて一気に読みました!更新楽しみにしてます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年8月14日 0時