第23話─兄の野郎─ ページ24
最後まで云わさずに、血の繋がった兄妹だろうが盛大に兄貴の腹に蹴りを喰らわして兄貴は川の中にドボンッと入って足だけ見えて流れた。少し足がビクついてる。
「はぁ、すみませんね、僕の兄が、大変申し訳ありません、何か御礼でも、」
「いえ!私は大丈夫です!それでは、」
女性はスタスタと行ってしまった。私は何もせず、兄貴を助けようとせず、見捨てて探偵社に向かった。少しは、妹に云われて傷ついてるかなって思って反省してたのに!!!この感情を返せ!!!
なんなら、もっと酷いこと云えば良かった!そんな事云っても自分が悪いだけ。チッ、と思いながら探偵社に着いた。
「おはようございます…………」
朝からどっと疲れて、ヘトヘトで挨拶すると、相変わらず皆さんが挨拶を返してくれる中、聞きなれた声がした。
すると、私は目を見開いた。
「おやぁ、我が弟よ、今出勤したのかい?遅いでは無いか」
先程のこと何も無かったように素通りして、私の椅子に座って足組んでる太宰治。クソ、絵になる。
「てか、私の椅子ですよね、早く退いてください。仕事できないので、」
彼は素直に応じて自分の席に座って、頬杖を着いて私を見る。私は何も云わずに、兄を睨む。
「なんで居るんですか?川を流れて死んでくれればいいのに」
太宰「酷いじゃないかぁ〜私は君のこと愛しているのに、そんなに酷いこと言わないでくれ給えよォ〜」
「サッサっと仕事してください、酷いこと云われたくないのなら!!!」
太宰「そんな顔も可愛いよ〜」
敦「あんまり、兄が弟にブラザーコンプレックスって聞きませんよね」
国木田「良いんだ、あれが通常運転だから」
与謝野「まぁいいけどさ、」
そんな会話を私らを見たままされている。我ながらすごい恥ずかしいんだよ。これでも。
谷崎「取り敢えず、皆さん少し"うずまき"に行きませんか?」
国木田「すまない、俺は仕事が」
与謝野「妾も少し買い出しがあるんだ、賢治も来てくれるかい?」
賢治「お易い御用です!」
敦「僕は大丈夫ですよ!」
鏡花「私も行く」
ナオミ「私は、事務の仕事があるので兄様は云ってきてください」
そして、乱歩さんは今現在留守中。
谷崎「仕方ないですね、では、太宰さんとAさんと、敦くんと鏡花ちゃんで行きましょうか!」
国木田「太宰は、仕事が有るというのに、」
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うり太郎(プロフ) - まだ設定しか読んでいないのですが、純粋に異能力多すぎでは・・・?ただ思っただけなので、特に気に止めて頂かなくて結構です。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page1 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - ともさん» ともさん!!コメントありがとうございます!一気に読んでくださったんですか!ありがとうございます(*^^*) (2021年9月6日 18時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
とも - おもしろくて一気に読みました!更新楽しみにしてます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年8月14日 0時