きみの第二ボタン【黒尾鉄朗】 (ページ3)

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高校2年、冬。

私にとって、現体制のチームにとっては初めての春高。

念願だったゴミ捨て場の決戦にて烏野に敗退

3年生は部活を引退した

「バレー、辞めちゃうんですか？」

夜久先輩から聞いた情報を信じられなくて、思わず聞いてしまった

「ああ。まあ、チームに入らないってだけで、体は鍛えるし、たまには音駒に顔出すからさ」

「そうですか…」

「俺はさ、バレーをプレイする側じゃなくなるけど、バレーの魅力を広めたいと思ってんだ」

「先輩らしいですね」

プレイする側ではないが、バレーの魅力を広めたい

先輩が選手を辞めてしまうことの寂しさと同時に、先輩の気持ちは痛いほどわかった

私だってプレイをする側ではない。

けど、バレーは大好きだし、もっと世間にどれだけバレーボールが楽しいのか、その魅力が伝わればいいのに

これから先、どんどん伝わっていってほしい

私が音駒の試合を見て、このバレー部に入部して、さらに魅力に惹き込まれたときみたいに

みんなに、広まって欲しい

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