簪をあなたに【刀剣乱舞】

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桜の花びらが春風にのって

ひらりひらりと落ちていった

そんな世界で少女と男は出会いを見つける

「____ねえ、お兄さん、何故怪我をしているの？」

桜の簪で髪を括った少女が

美しい桜の樹にもたれかかるように座ってボロボロになっている男に、そう問いかけた

「…もう疲れたんだ」

男はそう言った

少女は男に近づいて

小さな手で、男の大きな手を包み込んだ。

「……じゃあ、私がお兄さんにおまじないをかけてあげる！

________________。」

少女は男に何かを渡しながら、自分の髪を括っていた桜の簪をするりととる

「……ありがとう。

……君の名前は？……君の名前は、なんて言うんだ？」

そう言って男は少女に問いかけた。

「私？私は……椿綺 (名前)！」

少女は太陽のような眩しい笑顔でそう言い、その場を後にした。

春風にのって、桜の花びらが舞い上がった。

「……絶対に迎えに逝くよ。

(名前)。」執筆状態：更新停止中