本当に好きなモノ ページ40
「まじかよ」
「これで終わり？」
受験者達の不満はどんどん増していき
愚痴がそこら中から聞こえてきた
そしてついに不満が爆発した受験者がでてきた
「冗談じゃねぇぜ！」
そう叫んだ受験者、255番のプレートをつけた
名前は確か、トードーだったっけ？
トードーの足下には彼によって粉々になった調理台が無惨に置かれていた
「納得いかねぇな……こんなの、俺は絶対に認めねぇ！」
「不合格の決定は変わらないわよ？」
「ふざけんな！ お前らが豚を食わせろと言うから、こっちは命懸けで＿＿」
「私は豚を使った料理で、美味しいと言わせろと言ったのよ？ 一つも美味しいと思った料理はなかったわ」
ついに二人は口喧嘩を始めた
メンチの言っていることもご最もだが
トードーの言っていることもわからなくもない
私だってそれで一度死にかけた
あの時キルアがいなかったらと思うと
それだけで冷や汗がつたる
「どいつもこいつも似た様な料理ばかり、工夫が無すぎるのよ！ ちょっと工夫したかと思えば見た目だけ……味へのこだわりがないし、料理を舐めてるとしか思えないわ！」
そのセリフで、私はメンチがどれほど料理を愛しているのかがわかった気がした
この人は本当に好きなものだからこそ
受験者達にはもっと真剣に取り組んでほしいと思っていた
しかし受験者達はたかが料理だと言い
適当に作って楽に合格しようとしていた
もしも皆がもっと真面目にやっていれば
合格者0人はなかったのではないか……
まぁ料理を作ってもいない私が言うことではないが
そんな事を思って今更ながらに後悔していると
「豚の料理っつったって、誰が作っても大差ねぇだろ」
と、誰かがボソッと言った
メンチにはちゃんと聞こえていたらしく
「もう一度言ってみろコラ、今度生意気な口叩いたら、ケツから手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わせてやるぞ！」
げ、下品……
メンチはもう理性が吹っ飛んだかのように
受験者に掴みかかり怒鳴り散らした
一通り言いたいことを言い終えたのか
メンチはやっと少し落ち着いてさっきまで座っていた椅子に座り直した
「要するにあんたらは、自ら工夫して、未知のものに挑戦する気概がないのよ」
しかし255番のトードーは更にメンチを挑発する
「黙れ！ 俺が目指しているのは、コックでもグルメでもねぇ！ ハンターだ！」
その言葉に皆
＿＿そうだそうだ！
と言って同調し始めた
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
