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ごめんなさい ページ36

巨大な豚は鼻がとんがっていて凶暴そうな見た目をしている

いや、凶暴なのは見た目だけではない

「うわぁあああ」

さっきから人を襲っているのだ

豚の強烈なタックルは人を吹き飛ばすほどの威力をもっている

あれにあたったらまず骨折は免れないと思う

そんな事を思っていると

「うわぁっ!」

「えっ……?」

受験者の一人が豚に吹き飛ばされこっちに飛んできた

「き……きゃああああ」

急に受験者に押し倒され思わず悲鳴を上げてしまう

すると豚が私に気付いて

こっちを向き走ってきた

私は咄嗟に逃げようとしたが

「うっ…………」

また、言いようのない恐怖が私を襲う

こんな時に……なんなの…………?

どけるにも私の上に乗っている受験者は体つきががっしりしていて重たい

今の私がこの重さをどうにかできる自身はなかった

さらに上に乗っている受験者は豚にタックルされた時に運悪く打ち所が悪かったのか

気絶していて動く気配はなかった

「あ……あぁ……」

恐怖で涙が出てしまう

そんな時でも豚は待ってはくれない

徐々に徐々に私と豚との距離が短くなっていく

あと10メートル

あと5メートル

もう……駄目……!

衝突を覚悟して目をギュッと瞑るが、一向に体に来るはずの衝撃はこなかった

私は豚が来る恐怖と

上に乗っている受験者への謎の恐怖心で

震えていながらも

気になって薄く目を開いた

「…………!」

そこには、額が赤くなり倒れた豚と

キルアが立っていた

「……キ……ルア?」

涙でぐちゃぐちゃになった顔でそう言うと

キルアは無言で私に乗っかっている受験者を叩き起した

「いっ……え、えぇ?! ぶ、豚は……」

受験者は急に叩き起されて混乱している

キルアはそんな受験者の胸倉を掴み持ち上げた

そして受験者を睨み

「……っざけんじゃねぇ!」

と言って受験者を力強く殴った

「…………え?」

私が混乱していると

受験者はまた気絶し草原に倒れた

キルアは気絶した受験者を1回蹴り飛ばすと

こっちに向き直り私の前に立った

「………………」

「………………」

お互いの間で沈黙が生じる

「……あのっ」

「……なぁっ」

2人が話し始めたのはほぼ同時だった

「…………お前から……言えよ」

キルアにそう言われたのでおずおずと私の方から話し出す

「……いや、その……ありがとう。助けてくれて」

「…………別に」

「それと、あの時は……ごめん」

「………………」

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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時

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