ベテラン受験者 ページ24
「なんか、異様な雰囲気だぜ」
「港や町にいたハンター志望者とはあきらかに違う。全員が、なんらかの達人に違いない」
二人の言うことは最もな感じがした
これまでいたところとはまるで世界観が違くて
こんなところに私がいるのが、ひどく場違いのように思えた
「あの……」
ゴンはそれでもここにいる人達と話そうと試みるも
皆一瞬だけ私達を見ると、何事もなかったかのように視線をずらした
「なんか、皆ピリピリしてるね」
ゴンは不思議そうにしていたが、私はピリピリしても無理はないと思った
もしかしたらこの中の人達同士で戦わなくてはいけなくなるかもしれないのだ
余計な情をしなくて済むように皆馴れ合いを避けている感じだ
「どーぞ」
そんな重い空気の中、明るい声が響く
声の主を辿るとそこには豆みたいな見た目をした人……だろうか
そいつが私達に円形のものを差し出していた
「ん？」
レオリオはわけがわからず聞き返すと
豆の見た目をしたそいつは
「番号札をお取り下さい」
と言って私達に順番にその番号札を渡す
レオリオは403番、クラピカは404番、ゴンは405番、そして私は406番だ
「必ず胸につけ、紛失されませぬようお願いします」
豆はそういうとすぐにどっかに行ってしまった
なんだか本格的にハンター試験を受けているような気分になってきた
私の胸についた406番のプレートは、私の緊張を煽った
「君達、新顔だなあ」
いきなりそうどこからかそう聞かれ
声の主を探していると
ゴン達が歩き出したので、慌ててそれについていくと
小太りのおじさんが人当たりのよさそうな笑顔でこちらを見ていた
「よぉ」
「俺達のことわかるの？」
ゴンがそう聞くと小太りのおじさんは得意げに笑った
「まあね」
そのままこちらに近づき
「何しろ、俺35回もテスト受けてるから」
「35回！？」
小太りのおじさんが自慢げにそう言うと
ゴンとレオリオは明らかに驚いていた
私だってそうだ
35回も受けているのに合格できないのは
それほどまでに試験は一筋縄ではいかないということではないのだろうか
なんか受かる気が全くしない
取り敢えず生きて帰ることができたら上出来かな
「まあ試験のベテランってわけだよ」
おじさんはさっきの言ったことに自慢げに付け足した
「威張れることじゃねえよな」
「……確かに」
レオリオとクラピカはそう言ったが
おじさんには聞こえていなかったようだ
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
