三年にたった一人 ページ22
「一万人に一人」
急にナビゲーターさんがそう呟いた
ナビゲーターさんを見るとなんだか真剣な雰囲気だった
「受験者がここに辿り着く確率さ、君達、新人にしては上出来だ。じゃ、頑張ってな」
ナビゲータさんが立ち去ろうとしたら
ゴンがナビゲーターに手を出した
きっと握手を求めているのだろう
「ありがとう」
ゴンがそう言い笑うと、ナビゲーターは笑顔でゴンの手を握り返す
少し前から思っていたのだけれど
ゴンには不思議な力があると思う
まだ付き合いは浅いからなんとなく思う程度なのだけれど
ゴンとあった人は皆最後には笑顔になっている気がするのだ
「君達なら、来年も案内してあげるよ」
ナビゲーターはそう言い残し
今度こそ個室から出て行った
すると急に部屋が揺れ始める
「ひぃっ」
私は思わず声をあげながら机につかまる
「どうやら、この部屋はエレベーターらしい」
クラピカは特に動じずに状況を説明した
エレベーターと言えば過去に一回だけ乗った事がある
そうか……エレベーターか……
私はてっきり地震かと思ってしまった
扉の上に目を向けると、そこには電光掲示板があって
B１＿＿B２＿＿と、どんどん下に下がっていった
「あの野郎、あれじゃまるで俺達は今年受からねえみたいじゃねえか」
「三年に一人だそうだ」
「何が？」
「ルーキーが合格する確率だ」
三年に一人……
つまり確率的に言うとこの中でハンター試験に合格できるのはいてもせいぜい一人
私は改めてハンター試験の恐ろしさを思い知った
超難関とは聞いていたものの
どこか大丈夫だろと舐めていた所もあった
今更になってやってきたハンター試験への恐怖心を覚えた頃には
もう取り返しのつかないところまで足を踏みいれていた頃だった
「そんなに少ないんだ」
「中にはテストの過酷さに心身ともにボロボロになる者、ベテラン受験者に潰されて二度とテストを受けられなくなった者等もいるらしい」
そして中には死んでしまう者も……
急に悪寒が走った
やっぱりこなきゃよかったかもしれない
しかしゴンは真っ直ぐな瞳で
「そんな大変な目にあってまで皆ハンターになりたいんだね」
と言った
どうやらゴンには恐怖心よりも期待感や興味が勝ったらしい
そんなゴンにレオリオは身を乗り出して主張した
「そりゃお前決まってるじゃねえかよ！ ハンターはこの世で最も儲かる仕事なんだぜ？」
レオリオは優しいと思う
本当にそう思っている
少し馬鹿だけど……
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
