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馬鹿な私 ページ15

二人が和解しているところを見てほっこりとした気持ちになったところで

私は一人で先に進もうとすると

さっきからずっと考え込んでいた少年が

「はぁぁぁぁぁ……」

と言って座り込んだ

「駄目だ、どうしても答え出ないや」

そういうと他の二人はあきれた様子だった

「ハハハっお前まだ答えを考えてたのかよ? もういいんだぜ?」

「えっなんで?」

「クイズはもう終わったんだ」

「それはわかってるよ。でもさ、もし本当に大切な二人のうちどっちか一人しか助けられない時が来たら……どうする?」

どうする……か

私はきっとこの答えと変わらない気がする

優柔不断で馬鹿な私は

その時が来てもきっと決まらずにどちらも見殺しにしてしまう気がする

そう考えていると、ふと頭に知らない人が一瞬だけよぎった

知らない人

知らないはずの人

知ったらきっと後悔するような気がする人

そう思ったからこれ以上考えるのをやめた

そして私は話している三人を無視して先に行った

もう人に迷惑をかけないようにしなきゃいけないから

皆がそうでないことは重々承知だが

人はやっぱり怖いから

だから一人で行こうと思っていたが

「待ってよ!」

あっという間に追いつかれてしまった

「君も一緒に行こうよ」

そう言われたのが嬉しかった

私はさっき決めたばっかりのくせして

誘われたから、と

自分を甘やかしてしまう

人は怖いけど一人は寂しい

そんなわがままな私は、たぶん一生友達が出来ないと思う

「あ……うん」

わがままな私は断れずについつい首を縦に振る

少しだけなら……いいよね

そう思ってしまい彼らと行動することになった

「やったぁ! レオリオとクラピカもいいよね?」

「別に俺は大歓迎だぜ」

「私もレオリオに同意だ。これからよろしく頼む」

そう言って金髪の人は私に手を差し出す

これは握手を求めているのだろうか

握り返そうとしたが途端にまたあの恐怖が私を襲い

出しかけていた手を引っ込めてしまった

「す、すまない。嫌だったか?」

「あ……いや、そういうわけじゃ……」

本当に私は馬鹿な女だ

でももう一度一人で行動しようとも思わなかった

いつになったらこの性格が直るのだろうか

「まあ、そいつにも色々と事情があるんじゃねえのか? そんなことはいいとして、俺はレオリオだ。これからよろしく頼むぜ」

そうスーツを着た男性……いや、レオリオが言ったら

他の二人も続けて自己紹介をした

魔獣には要注意→←浅はかな判断



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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時

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