【銀魂】影は貴女のすぐ傍に【沖田総悟】

影12 ページ41

気を失ったAを抱え、すっかり来慣れたAの家にやってきた。
Aの巾着から家の鍵を出して、申し訳ねーが勝手に入らせてもらう。


Aを休ませてやるためであって、疚しい気持ちは一切ねェ。
…多分。


家ん中はそれなりに片付いてて、いつも綺麗にしてあることが伺える。
…下着とかは流石に干してねーか。

この状況ならうっかり見ちまっても不可抗力で済んだだろーし、そこはちィと残念だが…いつかAを手に入れた後の楽しみに取っとこう。


女の寝室に無断で入るのはまずいし、ひとまず前に飯食わせてもらった厨兼居間に寝せることにする。
とはいえ居間には当然布団も何もねーから、立て膝の姿勢取って寝せた俺の膝にAの頭を乗せた。

女のそれと違って男の膝は硬ェから、膝枕には向かねーんだろうが…ま、そこは目を瞑るとして。


「やっぱ綺麗な顔してんねィ…」


膝枕の姿勢になれば、自然とAの顔を見下ろす形になる。
すぐ近くに顔があるから、当然ながら細部までよく見えた。


Aは化粧こそしてねーが、睫毛は長ェし全体的に整った顔立ちをしてる。
唇は程よく柔らかくて指を這わせればその弾力が伝わってきた。


血色のいい頬はいつまでだって撫でてられそうだし、然程長くねー青みがかった髪も指を通せばサラリと流れてく。
あぁ、早くこいつの全てを俺のモノにしてェ。


「愛してんぜ、A」

「ん、む……」


額にキス落とそうとしてたとこで、Aの意識が戻ってきた。
危ねー、バレるとこだった。


結構ギリギリの橋渡ってんな最近。
もうちょい自重しとかねーと。


「あ。やーっと目ェ覚ましやがったか、随分長ェ昼寝だったねィ」

「……ふぇ?沖田さん…ん?」


寝ぼけた目をしたAの顔を覗き込めば、状況が掴めてねーのかAは数度目を瞬かせる。
こーいうとこも可愛いねィ…。


あ、やべェ。
ちょっとムラッときた。


「目ェ覚ましたんならとっとと降りやがれ。重てェ」

「へ?……あ、れ?……ンギャアアア!?すいませんすいませんすいません!!すぐ、すぐ降りますゥウウ!!」


膝枕してる状態で男の象徴が反応しちまえば流石によろしくねーんで、適当な言葉をかけて離れるように仕向ける。
するとAは耳が痛くなりそうな叫び声とともに俺の膝から飛び起きた。


相変わらず面白ェ反応すんなこいつ。

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