拾弐 ページ13
……＿＿＿＿探偵社に入社して一日目
昨日は本当に散々だったと思う。
急に知らない場所に来て、知らない人達が居て、就職させられて……
………という不満が溜まっていたので仕事を放り投げて江戸川さんのデスクの前に突っ立ってウザ絡みすることにした。
当の本人はダルそうにしている。
仕方ない。だってこの場にいるのが太宰さんと国木田さんと江戸川さんと敦さんの四人……と、僕だ。
気軽に絡めそうなの太宰さんと江戸川さんだから二分の一の確率だ。
それに江戸川さんには聞きたいこともあったし。
江戸川さんは昨日、僕が入れ替わったとかって言ってたけど、人と入れ替わるのが僕の異能力だったりするのか、ということだ。
｢江戸川さん｣
江戸川｢何、後僕のこと江戸川さんって呼ばずに乱歩さんって呼んでくれない？｣
｢何すかそのこだわり、まあいいや。いや、昨日なんで前の僕が今の僕に入れ替わったって断言出来たのかなって｣
江戸川｢何でって、僕の異能力"超推理"はその場を見ただけで全ての真実を見抜くことが出来るからだけど｣
｢えっマジのコナンじゃん｣
江戸川｢は？｣
解説とか捜査とか全部すっぽかして真実にたどり着くの？
え、いいな、僕も入れ替わるぐらいならそっちが良かった。クイズで賞金貰えるやつ瞬殺クリアじゃん。
そういえば人と入れ替わることが出来るのなら僕と乱歩さんが今から入れ替わること出来るのだろうか。
｢乱歩さん、僕と入れ替わって君の名は。ごっこしません？｣
江戸川｢しないし、なんだよその君の名はごっこって｣
この人君の名は。も知らないのかよ。もしかしてすずめの戸締りしか見てないタイプなのかな。
国木田｢A、その、大変だったのは分かるが……仕事をしてもらってもいいだろうか｣
｢え、あらやだすみません｣
そっか、そういえば僕社会人なのか、今思い出した。
いや学生なんだけどね？
学生なのに仕事を押し付けられるこの絶妙な違和感にモヤモヤしていると、探偵社の扉が音を立てて開き、奥から太宰さんが現れた。
太宰｢Aくん！依頼が入ったよ〜！｣
｢あー！了解です！断っといてください！｣
満面の笑みで答えると太宰さんはそれに負けず劣らずの笑顔で｢今回の依頼は何と……乱歩さんと敦くんと一緒だ！｣なんて僕の発言を完全スルーしたような言葉を投げつけてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月26日 18時) (
レス) @page15 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
闇まんじゅう(プロフ) - ｱｰｰ!更新ありがとうございますありがとうございます！ (7月5日 21時) (レス) @page15 id: a2e3403032 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - 面白すぎます、、久々にこんな面白い作品見たかもしれません (2023年3月30日 19時) (レス) @page14 id: d6476119a6 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - めっちゃ面白いです、続きずっと待ってます！ (2023年3月26日 22時) (レス) @page14 id: b2e6ff3e3a (このIDを非表示/違反報告)
うえーい - すんごい面白いです!!後、質問なのですが男主君の年齢って何ですか？教えてください!!!!!!!!!!! (2023年3月26日 19時) (レス) id: 0c6c723ba4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まつの | 作成日時：2023年1月28日 22時
