拾壱 ページ11
そうと決まれば直ぐに依頼するに越したことはない。
太宰「急に天才だと自負し始めたね、本当に人が変わったみたいだ……」
ニヤリと黒い笑みを浮かべる僕を若干引いた目で見てくる太宰さん。
いやでもそんなのはもう気にしない。
正直ちょっとだけ異能力かっこいいなとか思ったけど、こんな殆どの人に嫌われながら危険な仕事を熟すなんてのは真っ平御免だ。
「太宰さん、僕、探偵社に依頼したいんですけど」
太宰「えっ」
「僕を元の世界に戻してください！あ、お金かかります？社割とかあったら使いたいんですけど」
待ってそういえば僕、鞄どこにやったんだろう……あそこに財布とか携帯とか諸々入ってるのに。お金払えなくない？
太宰「いやいや待ち給えよ、元の世界ってどういうことだい？ 君は記憶を失っただけだろう……」
「や、僕高校生ですし。てか僕の鞄知りません？無いとお金払えないんですけど」
太宰「高校生って……鞄は知らないけれども……」
どうやら僕の
あの授業風景も、休み時間も、学食も、体育祭も、好きな人も………
まるで走馬灯かの如く、今までの人生を振り返る。
え？僕死ぬのか？いやもう電車に轢かれて死んでるのか？ここ死後の世界？
江戸川「太宰、多分こいつの言ってることは本当だと思うよ。だってこいつ、本物のAじゃないし」
凄い、理解者居たんだけど。流石コナン。
「そう！僕本物じゃないんで！」
鏡花「なら早い内に消す？」
「女の子がそんな物騒なこと言わないでくださる？！」
あまりの驚きにお嬢様口調になっちゃったよ、危ない危ない。
太宰「本物じゃないって……どういうことですか？」
江戸川さんの発言に太宰さん含め探偵社全員が僕と江戸川さんに注目した。
江戸川「確かにこいつは顔、声、体格、ほくろの数、髪の毛の本数まで本物とそっくりだけど」
「ほくろと髪の毛いつの間に数えたんですか？！」
江戸川「でも中身は全く違う。これは記憶喪失とかの部類じゃない。まるで中身だけ他の誰かと入れ替わったような……そんな具合だな」
僕の疑問は華麗にスルーしてビシバシと推理する江戸川さん。
クール系男子かよ、モテそうだな。
中島「つまり、このAさんはAさんではない……？」
江戸川「ま、そういうことになるな」
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月26日 18時) (
レス) @page15 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
闇まんじゅう(プロフ) - ｱｰｰ!更新ありがとうございますありがとうございます！ (7月5日 21時) (レス) @page15 id: a2e3403032 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - 面白すぎます、、久々にこんな面白い作品見たかもしれません (2023年3月30日 19時) (レス) @page14 id: d6476119a6 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - めっちゃ面白いです、続きずっと待ってます！ (2023年3月26日 22時) (レス) @page14 id: b2e6ff3e3a (このIDを非表示/違反報告)
うえーい - すんごい面白いです!!後、質問なのですが男主君の年齢って何ですか？教えてください!!!!!!!!!!! (2023年3月26日 19時) (レス) id: 0c6c723ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつの | 作成日時：2023年1月28日 22時
