【HQ】お……女じゃねえからな！_2

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Aが東京から宮城へ引っ越してから数年が経った


いつも笑顔でいつも一緒に居て一緒にバレーを楽しんでいた俺たち3人

それなのにいつからか、俺たちはバラバラになった


最後まで信じ切れなかった自分が嫌いだ


研磨は最後まで信じていたらしいけれど、流れに流されてしまった自分が憎い


考えれば分かることだった

考えなくても分かることだった

Aはそんなやつじゃない


世界で一番バレーを大切にしていた
世界で一番俺と研磨を大切にしてくれていた


そんなAを裏切ってしまった


後悔しても後悔は消えなくて

あの時に戻ってほしくて

全部をやり直したくて


そもそもAと会わない、仲良くならないようにやり直したいとクソなことを思ってしまうこともあった


俺が悪いのか


Aが悪いのか


結果として悪いのは俺だった


久ぶりに見たAは少し背が伸び、髪が男のように短く、髪色も茶色から藍色に変わっていた


そして、男としてそこに居た


変わってしまったAだけれど、見た瞬間直ぐに分かった

嬉しかった。抱きしめたかった
直ぐにでも話しかけたかった


けど、罪悪感が俺を襲った


許されたい

前みたいに話したい

一緒にバレーをしたい


プレーは何ら1つ変わっていなかった
あれからしばらくやっていなかったのか、ミスが続くがやるときはやるのがA


体力がないのか、直ぐに何処かへ行ってしまう


ふらふらと外に出て、Aは居ないかと体育館の外に出るとAの後ろ姿を見つけた


けれど、様子が可笑しい


そう思った時にはもう遅く、Aの体は倒れ始めた

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