【HQ】お……女じゃねえからな！_2

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「改めまして、皆さんを騙すような真似をして本当にすみませんでした。このまま男としているか女としているかはまだ考えている最中です」


みんな淡々と話しだした私に耳を傾けてくれる

戸籍はもちろん、学校に対してはきちんと女として登録がされている
ただ、学校では口裏を合わせて男として居させて貰っているだけ


騙したと言うことは信頼を失ってもおかしくない事

当然、今回の件でみんなからの信頼度は以前に比べて下がったと思う
でもそれは当然の報い


私だって、今まで関わってた子が実は性別違ったんです何て言われたら数日は戸惑ったままの気がする

それなのに受け入れようとしてくれるみんなの姿勢がとても嬉しい


「ただ、部活は抜けようと思います」


男として入った部活
このまま甘えて居続けるわけには行かない


「バレーボール辞めちゃうのか……？」


オレンジ髪がしょぼくれている


「どうだろう。まだ自分がプレーをしたいのか、それとも支える側に徹するのか、それとも完全に離れてしまうかは考えている最中だよ」


「そ、それなら！マネージャーやりながら考えるとかでは駄目なの？」


及川さん、ありがとう

でもね


「甘える訳には行きません。もちろん、マネージャーをしたい気持ちも十分にあります。でも、私はもう1度」


もう1度飛びたい


「ほぼ答えは決まってんじゃん？」

「目がキラキラしているAは久しぶりだね」


私よりも嬉しそうに微笑む鉄朗と研磨


そう。決まっているけど、まだ怖いんだ
曖昧に微笑み返す事しか出来なかった


この日は日が落ちてきた事と日向とリエーフの大きなお腹の音により解散する事になった


この合宿もあと数日で終わる……

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

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