【HQ】お……女じゃねえからな！_2

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合宿が始まってから4日が経った


私のバレー力は全くと言っていいほど戻ってこず、
相変わらずへっぽこバレーを私はしている

けれど、みんな優しい
絶対に怒らないし笑ってくれる


マリちゃんの応援は可愛らしくて元気が湧く


そして、意外にもあの2人は全くと言っていいほど接触してこない


たまに目は合うけど、モブを徹底している私に話し掛けてくることは無かった


今日が終わりに近づいている

東京だけどここの夕焼けは綺麗だ


私は一人、みんなの群れから離れ、外で涼んでいた


元々、体力があまりない私が午前中からキツイ練習をして、午後も全力バレーをするのは本当にキツイ

それが4日もだよ？

むりむりむりむりむり、体力が全く追いつかない


意外と体力付くかなー？って思ってたけど全然付かない


はあ、気持ち悪い


疲れた


みんな疲れてるよ


私も疲れてる


キツイ。やめたい。逃げたい。怖い


なんで急に暗い考えに変わっちゃうんだろう
どこでこんな風になっちゃったのかな


でもやっぱり


「少しずつだけど、バレーの感覚が戻ってきた。このまま頑張れば前みたいに…………」


前みたいに……


ふと思い出す過去


嗚呼、みんなと頑張ってたバレーは楽しかった

鉄朗と研磨の3人での自主練はもっともっと楽しかった


蒸し暑い太陽の日差し

滝のように流れる汗

時折、山の方から吹く冷たい風

体育館から聞こえるたくさんの声


それは、私がこの場に居てはいけないんだと言っているように感じた


「そろそろ戻ろうかな。もうちょっとだけ頑張ろう」


気持ちを無理矢理切り替えて体育館へ戻ろうと腰を上げたその時


激しい頭痛に襲われ、視界がぐにゃりと歪み交差しながら意識が遠退いていくのを感じた


やば、倒れる


なんて思った時には既に遅く、私の体は地面へと崩れ落ちていった

4→←2

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