【HQ】まるで白雪姫。【黒尾鉄朗】

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体育館に着いても顔がまだ熱い


音駒のコートに行くと、既に試合は始まっていた

ベンチにはスポドリとタオルが並べてある

芝山と犬岡がやってくれたんだっけ…後でお礼言わなきゃな


妃海「皆ー！頑張ってー！♡」

隣のコートから甲高い声が聞こえる

声のする方を見ると、妃海が可愛こぶりながら青城を応援している

多分迷惑だろうな…と同情する

直井「白河、お前どこ行ってたんだ」

青城の方を見ていると、後ろから直井コーチにそう聞かれた

「え、あー…すいません、お腹痛くて…」

トイレは行っていたがお腹は痛くない

嘘でも吐いておかないとどれだけ怒られるか…

直井「なら行く前に言っておけ、黒尾なんか焦って探しに行ってたぞ」

「あ、そ、そうなんですか…すいません…」

やっぱり、探してくれてたんだ…とまたドキッとする

猫又「あの顔は傑作だなぁ」

と猫又監督は、はっはっはと笑う

チラッと黒尾の方を見ると目が合った

…が、私はすぐ逸らしてしまう

また顔が熱くなり、クラクラする


いや…これ、黒尾のせいじゃなくて、もしかして熱中症…？





灰羽「…A先輩の様子、おかしくないですか？」

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