【HQ】まるで白雪姫。【黒尾鉄朗】

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「あ、あー…そこのポスターのこと言ったんだよ、ほら」

たまたまあったポスターを指差す

黒尾「…バボちゃんだけど」

「うっ…」

ポスターにはゆるキャラのバボちゃんが載っていた

言い逃れ、出来ない…

黒尾「…まぁいいか…そういうの期待するからやめ……」

黒尾は私の腕を離し、そこまで言って言葉を止めてハッとした

…何、期待するって…

黒尾「いや、なんでもない…」

と、黒尾は口元を抑えながら先を走っていった


「…やっば…顔熱…」

私は自分の頬を触り、熱さを実感する

自分は今どんな顔をしているのだろう、と心配になる

…今まで黒尾のこと意識したことなかったけど…

あんな真っ直ぐな目見たら、意識してまともに話せなくなる

「…私も戻ろう」

と体育館へ向かって走り出した







黒尾「…ほんと、期待させんなっつの…」

なんて黒尾が顔を赤くしていることなんて、私は知らなくて。

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