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「沖田クンがてめェの机の中から面白いモン見つけたつって俺にくれた。..なにお前、まだこれ役所届けてねェの?」
ったく、総悟の奴..余計なことしやがって...
「役所に行く時間が無かっただけだ、いずれ出す。返せ」
そういって俺は万事屋から紙を取り上げる
...本当は出せなかった訳じゃない、出さなかっただけだ。あの時...俺は離婚届を受け取ったと同時に彼女の手紙を読んで、今まで彼女が俺に対してどう思ってるかを知った
その時から俺の気持ちは既に傾き始めていた。..だから役所へと行く足は進まず、机の奥底に折り畳まれた状態でしまっていた
「...アイツ、今どこいるんだ」
「アイツなら多分、万事屋にいるんじゃねーか。...行くつもりか?行ってどうするんだ、何もできねェくせによ」
「気が変わった、..今からでも遅くねェだろ」
万事屋の言う通り何も出来ないのは承知の上だ。けど..それでも、彼女が他の野郎と結婚する前に一目会いたいと思った
そして彼女は俺をずっと想っていてくれたように、俺もちゃんと言わないといけない事がある
「本当、勝手な奴...__」
後ろで何か、万事屋の呟やきが聞こえたが、俺はそれに構わずそのまま万事屋へと向かった
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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年6月8日 22時