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「...って、なんでてめェらも居るんだよ」
レストランに入ったものの、なぜか俺の迎えには次々と注文をしていく万事屋と出されたモノを物凄い勢いで食べる、先程合流したチャイナ娘。
「いやだって、土方クンがご馳走してくれるっていうからよ...神楽、どんどん食べていっていーぞ。土方クンの奢りだしな、ってことでお姉さーんパフェ頼むわ」
支払い全部俺に押し付ける気かよ、このクソ天パ!別に俺はコイツらを誘った訳じゃ...、
そんなことを思いながら隣に座る彼女にちらりと目線をやる。彼女はなんだか楽しそうに見えて、
「(...まァ、コイツが楽しそうならいいか。)」
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食事を終え店を出ると、チャイナ娘が
「トシ!次は私、アレ食べたいネ!」
「おー、いいな。奢れよ税金ドロボー」
「..おい、俺はお前らの財布じゃねーんだよ。食いたきゃ自分で買いやがれ」
そんな言い合いをしていると、いつの間にか彼女の姿がなくなっていて
辺りを見渡すと、すぐそこの花屋に彼女の姿があった。俺は彼女の元へと行き
「...何見てんだ?」
そう声をかけると彼女は一輪の花を指差して
「この花..胡蝶蘭っていうんですけど昔、私の実の母がよく私にくれたもので...」
そういってどこか寂しげな目でピンク色のその花を見つめる彼女。俺は近くにいた店員に
「おい、これ貰う。いくらだ、」
そういってその花を買い、包装したものを彼女に差し出す
「...やる、」
彼女は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに嬉しそうに花を受け取り頬笑む
すると、店員が声をかけてきて
「...ちなみにこのピンクの胡蝶蘭の花言葉はご存じですか?花言葉は__」
「『 貴方を愛しています 』」
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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年6月8日 22時